資金調達・融資に関するお役立ち情報

#19創業融資面談のポイントと心得

多くの起業家が創業期の資金調達手段として利用するのが、創業融資です。創業融資は、日本政策金融公庫や民間金融機関で取り扱いをしています。この創業融資を受ける時、もしくは創業期以降でも新規金融機関と融資取引を行う際には、必ず金融機関や信用保証協会との面談があり、面談によって審査結果が変わることはよくあります。面談でどのようなことが聞かれるのか、また、どのようなことに気をつけなければいけないのかなどの心得について解説していきます。

  1. 1.なぜ面談が行われるのか

    金融機関の融資審査は、書類での審査が大半を占めています。しかしながら、金融機関は経営者の素性や人柄についても重要な審査事項の一つとして考えているため、面談を通じてその点を審査します。

  2. 2.面談時にチェックしていること

    金融機関は、「時間」や「期日」をとても重視します。特に、融資取引の場合は、毎月決まった日にちに返済を行わなければならず、時間や期日にルーズな経営者を嫌います。また、嘘をつくことや横柄な態度は、印象を悪くしてしまいます。好印象となるのは、ハキハキと自分の言葉で分かりやすく説明し、受け答えすることです。

  3. 3.面談において重要なこと

    今回は、分かりやすく日本政策金融公庫の「創業計画書」に沿って説明します。この場合、基本的には創業計画書に記載があることを中心に質問されます。

    1. 1. 創業の動機
    2. 2. 経営者の略歴等
    3. 3. 取扱商品・サービス
    4. 4. 取引先・取引関係等
    5. 5. 従業員
    6. 6. お借入状況
    7. 7. 必要な資金と調達方法
    8. 8. 事業の見通し(月平均)

    重要視されているのが、1・2・3・4・7・8です。特に、審査担当者がもっとも知りたいのが3・4・8になりますので、どのような内容が求められているのかを解説していきます。

    【取扱商品・サービス】
    どのような商品やサービスを扱うのかが明確になっているか、自社の強みがどこにあり、ターゲットへどのようにして販売を行っていくかなどの戦略が求められます。また、自分が起業する市場を客観的に理解できていることも大事です。商品・サービスがハッキリしていない、販売戦略がないと、無計画であると判断されてしまいます。

    【取引先・取引関係】
    事業を運営していくうえでの販売先や仕入先、外注先を記載します。ここでのポイントは、商品・サービスをきちんと販売していく相手先があるかどうかが判断ポイントになります。具体的な会社名が記載できれば、なお良いです。さらに、既に取引をしている場合は、契約書など商取引をしているエビデンスがあると信憑性が高くなります。ここ最近の傾向としては、販売先や集客方法が明確でない場合は審査上厳しい判断されます。

    【事業の見通し(月平均)】
    ここが一番重要です。ポイントは、1~7までの内容との整合性です。例えば、商品サービスが固まっていない、または販売先が決まっていないにも関わらず、損益計画だけがしっかりしている計画は、信憑性に欠けます。あくまで1~7までの内容が根拠としてあってこその事業の見通し(損益計画)になります。

  4. 4.信用保証協会との面談

    ここまでは、日本政策金融公庫における面談において、事例をもとに説明しましたが、民間金融機関経由で信用保証協会付の新規融資申込をする際には、信用保証協会の担当者とも面談を行います。面談内容は、これまでに紹介した内容と大きく変わりはありませんが、財務計画などより深堀りした内容を聞かれる傾向にあります。

  5. 5.面談は事前準備が全て

    金融機関や信用保証協会との面談は、事前準備がしっかりしている人が制するといっても過言ではありません。面談をする担当者は、創業者を相手に数多くの面談をしているため、準備不足である場合はすぐに分かります。また、その場でつい口走って回答した内容が、提出した書類と整合性が合わないといった事態も防がなければなりません。

いかがでしたでしょうか。創業融資面談のポイントと心得について解説しました。金融機関等との新規取引時における面談は、とても重要です。面談での印象は、審査に大きく影響します。ぜひ、面談の前にこちらの内容を思い返してください。

  • ※ 本コラムは2023年2月8日現在の情報に基づいて執筆したものです。
  • ※ 本コラムの内容は執筆者個人の見解です。

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執筆者情報

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V-Spirits グループ代表
税理士・社労士・行政書士・CFP®
中野 裕哲 監修

■起業コンサルタント®、税理士、特定社労士、行政書士、CFP®。V-Spiritsグループ代表(税理士法人・社会保険労務士法人・行政書士法人・株式会社V-Spirits/V-Spirits会計コンシェル・給与コンシェル・FPマネーコンシェル・経営戦略研究所株式会社)。
年間約300件の起業相談を無料で受託し、起業家をまるごと支援。経済産業省後援 起業支援サイト「DREAM GATE」で11年連続相談数日本一。著書・監修書に『一日も早く起業したい人がやっておくべきこと・知っておくべきこと』(明日香出版社)、『ネコ先生がやさしく教える 起業のやり方』(アスカビジネス)など、16冊、累計20万部超。

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