調査レポート
Z世代1,014名に「起業」に関する調査を実施
Z世代の起業思考は「好きなことをしたい」「挑戦」が最多に!
GMOあおぞらネット銀行株式会社(以下、当社)は、起業意識のあるZ世代の方(1996年~2003年生まれの方)1,014名を対象に「起業」に関する調査を実施しました。
【まとめ】
Z世代の多くは、「夢があり好きなことをしたい」といった前向きな考えを持つ方が多い傾向が調査結果より読み取れました。コロナ禍でも悲観しておらず、「ピンチをチャンスだ」と捉えており、心強さを感じました。起業における「資金面」での悩みはつきものですが、まだまだZ世代は、「資金面」に対する具体的な対策を行っている方は多くないようです。
2022年4月からは高校の家庭科授業で金融教育が必修化されるように、若年層からの金融リテラシー教育が重要であると言われています。今回の調査で「資金面」で困った時の相談先を尋ねたところ、「友人や知人」、「親」、「起業家・先輩経営者」といった身近な人に相談するという結果が多くなりました。「資金面」での対策や困ったときの相談先など、解決策を見出せるように金融知識を身につけておくことも重要です。そうすると金融機関に相談することも選択肢に加えられるようになると考察します。
今回の調査結果を受け、戦略の3つの柱の1つに「スモール&スタートアップ向け銀行No.1」を掲げる当社として、多くの方の夢の実現をサポートする銀行サービスの充実と、金融リテラシー教育の必要性を改めて認識しました。
【調査結果サマリ】
- Z世代の起業に対する意識調査(調査結果1~3参照)
- 起業を考えた理由 1位「夢がある」、2位「社長になってみたかった」、3位「良いアイデアが浮かんだ」
- 起業に対する思考で最も多いのは69.0%で1位の「好きなことをしたい」、以降2位「新しい分野にチャレンジしたい」(29.5%)、3位「他人に雇われたくない」(25.2%)と続く。
- コロナ禍での起業はピンチかチャンスか?(調査結果4~5参照)
- コロナ禍での起業ハードルは「変わらない」と答えたのが約半数(48.9%)、「高くなった」(37.6%)、「低くなった」(13.5%)の順に
- コロナ禍での起業についての捉え方は「ライバルが増えた」「コロナがあろうがなかろうが変わらない」「大きなチャンス」などの回答が見られた。
- 資金繰りで困った時の相談先は?(調査結果6~7参照)
- 相談先で最も多いのは「友人や知人」の36.2%、「親など」36.1%、「起業家・先輩経営者」32.5%と続き、「金融機関(銀行など)」21.9%も6位にランクイン
- 銀行に対して最も期待することは「会社(法人用)口座が作りやすい」の43.8%、以降「(お金を借りる際の)金利が安い」40.7%、「(お金を借りる際の)審査が通りやすい」30.2%と続く。
調査結果
調査1:起業を考えた理由(きっかけ)は?
◆Z世代が起業を考えた理由(きっかけ)で最も多いのは「夢があるから」の40.8%
全国の起業意識のあるZ世代の方(1996年~2003年生まれの方 ※今年で26歳~19歳となる男女、職業:学生、会社員、パート・アルバイト、無職)1,014名(全回答者)に、起業を考えた理由を聞いたところ、1位「夢があるから」(40.8%)、2位「社長になってみたかった(憧れていた)から」(33.5%)、3位「良いアイデアが浮かんだから」(21.3%)となりました。
調査2:どのような起業を考えているのか
◆Z世代が考えている起業内容の具体例(フリーコメント)を一部抜粋
Z世代がどのような起業を考えているのか聞いたところ、
- まず海外移住をしたい。そして、同じ夢を持った人たちをサポートする事業を始めたい(女性/学生/大阪府)
- 幼児教育などの人生の輝きを活かした内容で、もっと新しい切り口から幅広く考えたい(女性/学生/愛知県)
- アパレルで世界中のデザイナーを集めてグローバルファッションブランドを作りたい(女性/学生/京都府)
- メーカーの倒産などで入手困難となった航空機のパーツを提供して古い機体の整備・再生を可能にしたい(女性/学生/石川県)
- 色々な人のアイデアを買い取って、それを企画、実行する事業(男性/学生/愛知県)
- 人材派遣関係で、ちょっとしたことで手を借りたい高齢者や、仕事で忙しい方の親がお手伝いさんを気軽に呼べるような会社を起業したい(女性/会社員/埼玉県)
などの回答が寄せられました。
調査3:Z世代の起業思考で上位に来るのは?
◆Z世代の起業に対する思考で最も多いのは「好きなことをしたい」の69.0%
“起業”を考える中でどのような思考が上位に来るのか聞いたところ、1位「好きなことをしたい」(69.0%)、2位「新しい分野にチャレンジしたい」(29.5%)、3位「他人に雇われたくない」(25.2%)、4位「社会に貢献したい」(22.5%)、5位「一攫千金を狙いたい」(17.7%)となりました。
調査4:コロナ禍での起業はハードルが高い、という認識はあるか
◆コロナ禍の起業ハードルについて、「高くなった」37.6%、「変わらない」48.9%、「低くなった」13.5%
コロナ禍で起業することに対するハードルの変化を聞いたところ、「高くなった」(37.6%)、「変わらない」(48.9%)、「低くなった」(13.5%)となりました。
調査5:起業するにあたっての不安
◆Z世代が感じている起業の不安要素(フリーコメント)を一部抜粋
- 資金源をどうするか。初期費用はどのくらいかかるのか(女性/学生/東京都)
- 資金が用意できるのか、赤字が続いた時にどうすれば良いのか、利益が出ず借金をすることにならないか不安です(女性/学生/神奈川県)
- 初期費用などの資金面についての不安が大きいです。もし上手くいかなければ、起業しても借金だけが残ってしまうのでは(女性/学生/高知県)
- 安定するまでにどのくらいの期間がかかるのか、順当に利益を出せるまで相談できる相手が欲しい(女性/学生/愛知県)
- 自分の考えている商売が今の世の中の流行や価値観に常にマッチし続けるわけではなく、人々のニーズの変化に対応する必要があること。これによって経営を継続することに頭を悩ませると思う(女性/学生/北海道)
- フリーランスという不安、生計を立てられるのか上手く経営していけるかがよく分からない(女性/パート・アルバイト/神奈川県)
などの回答が寄せられました。
調査6:資金繰りで困った時の相談先について
◆起業する際、お金に困ったら「友人や知人に相談する」が36.2%で最多
起業する際、お金に困ったら誰に(どこに)相談しますか?と聞いたところ、「友人や知人」(36.2%)、「親など」(36.1%)、「起業家・先輩経営者」(32.5%)に回答が集まり、次いで「クラウドファンディング」(30.0%)、「SNS」(24.7%)、「金融機関(銀行など)」(21.9%)と続き、「経営コンサルタント(弁護士、税理士、会計士などの専門家)」(20.7%)、「行政などが運営する起業支援窓口」(11.3%)、「商工会議所』(4.7%)となりました。
調査7:銀行に対して期待すること
◆Z世代が銀行に最も期待していることは「口座(法人)の作りやすさ」(43.8%)
銀行に対して創業時にどのようなことを期待しますか?と聞いたところ、「会社(法人用)口座が作りやすい」(43.8%)、「(お金を借りる際の)金利が安い」(40.7%)に回答が集まり、次いで「(お金を借りる際の)審査が通りやすい」(30.2%)、「お金を借りやすい(ローンが組める)」(29.5%)、「さまざまな手数料が安い」(29.1%)、「立替払いを受けることができる」(7.3%)、「ファクタリングが利用できる」(5.9%)となりました。
<調査概要>
調査対象 | 起業意識のあるZ世代の方(1996年~2003年生まれの方(今年で26歳~19歳)) |
---|---|
有効回答数 | 1,014名 |
調査方法 | インターネットリサーチ |
調査期間 | 2022年2月4日(金)~2022年2月6日(日) |
調査協力機関 | ゼネラルリサーチ株式会社 |