起業に関するお役立ち情報

起業家・新設法人の方向け 起業に関するお役立ち情報をお届け! V-Spirits グループ代表 税理士・社労士・行政書士・CFP® 中野 裕哲 監修 ■専門分野:起業・経営の総合的なアドバイス、税務会計、資金調達(創業融資、通常融資)、補助金、助成金、会社設立、許認可、事業計画書、人事労務、給与計算、社会保険手続き、ブランディング、マーケティング、人脈紹介など。 ■保有資格:起業コンサルタント®、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、ファイナンシャルプランナー(CFP®、一級FP技能士) ■著書・監修書:ベストセラー「一日も早く起業したい人がやっておくべきこと、知っておくべきこと」など、16冊、累計20万部超。起業家・新設法人の方向け 起業に関するお役立ち情報をお届け! V-Spirits グループ代表 税理士・社労士・行政書士・CFP® 中野 裕哲 監修 ■専門分野:起業・経営の総合的なアドバイス、税務会計、資金調達(創業融資、通常融資)、補助金、助成金、会社設立、許認可、事業計画書、人事労務、給与計算、社会保険手続き、ブランディング、マーケティング、人脈紹介など。 ■保有資格:起業コンサルタント®、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、ファイナンシャルプランナー(CFP®、一級FP技能士)■著書・監修書:ベストセラー「一日も早く起業したい人がやっておくべきこと、知っておくべきこと」など、16冊、累計20万部超。

#14充分な資金を調達したい!起業時に受けられる融資って何があるの?

「起業した会社の事業を成功させるために、十分な資金を調達したい」と考えている起業家の方もいらっしゃるでしょう。資金を集める方法には色々ありますが、金融機関などから融資を受けるのもひとつの方法です。そこで今回は、起業時に借りられる融資の種類を紹介します。資金調達を考えている方はぜひチェックしてみてください。

  1. 1.創業融資

    創業融資とは、起業や独立、創業する方に対しお金を融資する制度です。自己資金だけでは企業や独立、創業ができない場合や、さらに事業をドライブしていきたい場合に、親族からの借入や金融機関などから融資を受ける方もいるでしょう。一般に創業融資は、日本政策金融公庫の新創業融資制度と自治体の制度融資の2種類があります。

  2. 2.日本政策金融公庫 新創業融資制度

    日本政策金融公庫は、政府が掲げる政策の実現のために民間の金融機関を補完することを目的としてできた融資機関です。中小企業や小規模事業者に対しての融資を積極的に行っています。会社の起業時に利用できる融資は新創業融資制度です。
    新創業融資制度とは、新しく事業を開始する個人事業主や中小企業などの法人を対象に融資する制度です。事業の実績が伴っていなくても、原則として無担保かつ無保証人で融資が受けられるのが日本政策金融公庫の新創業融資制度の特徴です。なお、新創業融資制度を受けるためには、次の2つの条件を満たす必要があります。

    • 新たに事業を始める方、または事業開始後税務申告を2期終えていない方
    • 新たに事業を始める方、または事業開始後税務申告を1期終えていない方で、創業時に創業資金総額の10分の1以上の自己資金がある方

    新創業融資制度の融資限度額は最大3千万円です。利率は2.36%(令和4年2月1日現在)に設定されています。返済期間は資金の使い道によって異なり、設備資金は20年以内、運転資金なら7年以内です。新創業融資制度は、申請してから約1カ月でスピーディーに融資が受けられます。「できるだけ早く会社の資金を用意したい」という人にぴったりです。一方民間金融機関の行う信用保証協会付きの創業融資と比較すると金利が高めな場合が多い点に注意しましょう。

  3. 3.自治体の制度融資

    自治体の制度融資とは、民間金融機関と信用保証協会、自治体の3者が一体となって融資する制度です。世間的に信用に乏しい起業家の方が資金調達をできないために、ビジネスチャンスの芽を積んでしまうことは非常に惜しいことです。そこで信用力に乏しい起業家の方に対して、信用保証協会が信用を補完することで融資を受けやすくする制度です。仮に起業家の方がお金を返せなくなった場合でも、信用保証協会が起業家に代わって金融機関に返済するため、金融機関は起業家への融資を行いやすくなります。
    自治体には融資業務を行うノウハウがありません。そのため、金融機関にお金を出し融資業務を代行してもらいます。また自治体は、信用保証料の一部または全額を負担したり、金利を補助したりすることもあります。

    日本政策金融公庫や民間金融機関などから融資を受けるためには、審査に通過する必要があります。自治体の制度融資の場合は、信用保証協会の審査が必要です。審査に落ちると、たとえ会社資金が足りなくても、融資は受けられません。基本的に融資の審査は一発勝負です。残念ながら審査に落ちてしまった場合は、再度審査を受けるために半年以上の期間を空けることが一般的です。期間が経過する前に審査を受けても、通過するのは難しいといわれています。創業融資をしてもらえないと資金調達の予定が狂ってしまい、事業が計画どおりに進められない可能性があります。したがって、スケジュールどおりに起業するためには、あらかじめ融資の種類や制度について調べ、万全の対策をした状態で創業融資の申込をすることが大切です。

    起業家の代表的な資金調達手段の創業融資について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。起業を成功させるためには、金融機関などから融資を受けて十分な運転資金や設備資金を確保することが大切です。起業時の資金調達を考えている方は、ぜひ今回紹介した内容を参考にしてみてください。

  • ※ 本コラムは2022年3月14日現在の情報に基づいて執筆したものです。
  • ※ 本コラムの内容は執筆者個人の見解です。
  • ※ 融資条件、適用金利等の制度詳細については、各機関のホームページ等で最新の情報を直接ご確認ください。

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執筆者情報

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V-Spirits グループ代表
税理士・社労士・行政書士・CFP®
中野 裕哲 監修

■起業コンサルタント®、税理士、特定社労士、行政書士、CFP®。V-Spiritsグループ代表(税理士法人・社会保険労務士法人・行政書士法人・株式会社V-Spirits/V-Spirits会計コンシェル・給与コンシェル・FPマネーコンシェル・経営戦略研究所株式会社)。
年間約300件の起業相談を無料で受託し、起業家をまるごと支援。経済産業省後援 起業支援サイト「DREAM GATE」で11年連続相談数日本一。著書・監修書に『一日も早く起業したい人がやっておくべきこと・知っておくべきこと』(明日香出版社)、『ネコ先生がやさしく教える 起業のやり方』(アスカビジネス)など、16冊、累計20万部超。

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