イベント情報&レポート
sunabarコミュニティイベント第22弾
UPSIDER&ペイトナー代表と語る
組込型金融を活用したBizDev(事業開発)
こんにちは。sunabarイベント担当の門馬です。
2023年4月11日(火)に、sunabarコミュニティイベント#22 UPSIDER&ペイトナー代表と語る 組込型金融を活用したBizDev(事業開発)を開催しました。
BizDevとは、「Business Development」の略、事業開発のことを指します。新規事業の立ち上げから軌道に乗せるという重要な役割を担っています。
今回は、急成長中のFinTech スタートアップ2社の代表をゲストに、組込型金融を活用したBizDev(事業開発)/新規事業について深掘りしました。
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- 宮城 徹 氏株式会社UPSIDER 代表取締役
- 東京大学を卒業後、2014年にマッキンゼー・アンド・カンパニーに新卒で入社。 東京支社・ロンドン支社にて従事した後、同領域への課題意識と知見・経験をもとに、 共同代表の水野(株式会社ユーザベースの元マーケティング責任者)と、2018年に株式会社UPSIDERを共同創業。 2020年に法人カード事業「UPSIDER」、2022年にビジネスあと払いサービス「支払い.com」をリリース。 同じく2022年に、Forbes JAPAN「日本の起業家ランキングBEST10」にて10位に選ばれる。
UPSIDER:https://up-sider.com/lp/
Twitter:https://x.com/torumiyagi1
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- 阪井 優 氏ペイトナー株式会社 代表取締役社長
- 1989年、大阪府堺市生まれ。智辯学園高等学校を経て、大阪教育大学に入学、専攻は情報科学。NTTドコモを経てヘイ / コイニーへ入社。 事業開発として地域金融機関との提携、テンセントの決済サービス「WeChat Pay」に関する業務、外部パートナー企業との提携業務に従事。 2019年2月にペイトナーを設立。
ペイトナー 請求書:https://paytner.co.jp/invoice
ペイトナー ファクタリング:https://paytner.co.jp/factoring
Twitter:https://x.com/redxyz_
BizDevに求められる資質
スタートアップをはじめとした新規事業領域において、事業の成功を左右するともいえるBizDevという職種への関心度は、高まりつつあります。BizDevと一言で言っても求められる資質は、会社によって違いがあるようです。
阪井 優氏(以下、 阪井氏)「BizDevは総合格闘技と捉えています。攻めるにも守るにも柔軟なスタイルが求められ、必要があればなんでもする。といった気概が必要です。ミニCEOと言っても過言ではなく、社長の右腕としてひとつの事業を作り上げていくことが求められと考えています。」
一方、宮城氏は、BizDevに対して、非連続性を求めています。
宮城 徹氏(以下、宮城氏)「会社や機能の非連続成長を実現させることが求められます。あらゆる経験を兼ね備えている方と、事業を作る上での機能に高い専門性を持ち非連続な動きを起こせる人を重視しています。」
当社の組込型金融事業部 事業部長の宇津井も、組込型金融事業の開発を通じて、BizDevの人材について次のように語りました。
宇津井 悠史(以下、宇津井)「当社の組込型金融事業のような、前例や正解、過去のデータのない中、自分自身が信じたものを主張し続け、実現できる方法を考える人が大切だと考えています。」
組込型金融への期待
金融に関する新しいサービスを提供する両社において、組込型金融の位置づけや期待感を伺いました。
宮城氏「日本の金融サービスのスタンダードを上げ、消費者や法人の金融体験を大きく変えていくには、KYC(Know Your Customer。本人確認)や認証の分野で、より良いUX(顧客体験)を提供できるかがポイントだと考えています。また、ここ数年のGMOあおぞらネット銀行の組込型金融の進化に凄さを感じているので、引き続き進化を続けてほしいです。」
宮城氏の考えには、ご自身がイギリスでの生活の中で起きた原体験に基づいていると言います。
宮城氏「2016年頃、ヨーロッパではチャレンジャーバンクや仮想通貨など、多くのFinTechサービスが立ち上がりました。組込型金融の爆発的なイノベーションの中で、プロダクトとして本当に価値があるものが残り、世の中に一気に浸透してユーザーに良い生活をもたらすという現象を、一消費者として目の当たりにしたことが原体験としてあります。」
一方、阪井氏は自社で掲げるコーポレートミッションにおいて、組込型金融が欠かせないと言います。
阪井氏「ペイトナーは「成長する全てのビジネスの、お金のストレスをなくす」というミッションのもと、請求書サービスを展開しています。お客さまからは、給与や納税といった支払いに関してもお金のストレスをなくしたいというご要望をいただいています。そのなかで、組込型金融はなくてはならないスキームだと考えています。」
組込型金融をサービスとして提供する側として、より幅広い層に活用してほしいと宇津井は言います。
宇津井「組込型金融は一般的に、非金融事業者さまに提供するイメージが強いですが、金融事業者さまの裏側をサポートできるソリューションであると考えています。」
強いBizDevを作り上げるチームビルディングとは
会場では、組込型金融やBizDevについて多くの質問が寄せられました。その中で、様々な役割と責任が求められるBizDevのチームビルディングについての質問をご紹介します。
質問:BizDevは様々なバックグラウンドを持ったメンバーが活躍できる場が必要だと考えます。その中で、理想のチームビルディングについて、どのようにお考えですか?
阪井氏「人間力が大切となる職種だと考えています。社内外の様々な方と歩調を合わせながら話を進めていく必要があり、ウェットなコミュニケーションを行えることが重要だと思います。」
宮城氏「能力やバックグラウンドの組み合わせだけではなく、一緒に食事に行きたいと思えるような関係性を持てるチームが、ある意味で理想だと考えています。しかしながら、実際にそのようなチームを作ることは簡単ではないと思っています。」
宇津井「私も人間力は大切だと考えています。バックグラウンドにはよらず、毎回スクラムを組んで進められるチーム作りが大切だと考えます。」
3周年を迎えた「sunabar -GMOあおぞらネット銀行API実験場-」
2023年4月に3周年を迎えた、銀行APIサンドボックスの「sunabar -GMOあおぞらネット銀行API実験場-」についてご紹介しました。
sunabarは、より使いやすく本格的な開発環境を目指し、サービス開始以来、様々なアップデートを行っています。
また、より気軽で簡単に銀行APIを利用できるように、1ステップの簡単登録でsunabarのお試し利用ができる取り組みも紹介しました。
会場では懇親会を開催しました。本イベントから飲食の提供が実現できたことで、参加者同士のより活発な交流が行われました。
※本レポートは2023年4月11日時点の情報です。
UPSIDER&ペイトナー代表と語る
組込型金融を活用したBizDev(事業開発)
こんにちは。sunabarイベント担当の門馬です。
2023年4月11日(火)に、sunabarコミュニティイベント#22 UPSIDER&ペイトナー代表と語る 組込型金融を活用したBizDev(事業開発)を開催しました。
BizDevとは、「Business Development」の略、事業開発のことを指します。新規事業の立ち上げから軌道に乗せるという重要な役割を担っています。
今回は、急成長中のFinTech スタートアップ2社の代表をゲストに、組込型金融を活用したBizDev(事業開発)/新規事業について深掘りしました。
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- 宮城 徹 氏株式会社UPSIDER 代表取締役
- 東京大学を卒業後、2014年にマッキンゼー・アンド・カンパニーに新卒で入社。 東京支社・ロンドン支社にて従事した後、同領域への課題意識と知見・経験をもとに、 共同代表の水野(株式会社ユーザベースの元マーケティング責任者)と、2018年に株式会社UPSIDERを共同創業。 2020年に法人カード事業「UPSIDER」、2022年にビジネスあと払いサービス「支払い.com」をリリース。 同じく2022年に、Forbes JAPAN「日本の起業家ランキングBEST10」にて10位に選ばれる。
UPSIDER:https://up-sider.com/lp/
Twitter:https://x.com/torumiyagi1
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- 阪井 優 氏ペイトナー株式会社 代表取締役社長
- 1989年、大阪府堺市生まれ。智辯学園高等学校を経て、大阪教育大学に入学、専攻は情報科学。NTTドコモを経てヘイ / コイニーへ入社。 事業開発として地域金融機関との提携、テンセントの決済サービス「WeChat Pay」に関する業務、外部パートナー企業との提携業務に従事。 2019年2月にペイトナーを設立。
ペイトナー 請求書:https://paytner.co.jp/invoice
ペイトナー ファクタリング:https://paytner.co.jp/factoring
Twitter:https://x.com/redxyz_
BizDevに求められる資質
スタートアップをはじめとした新規事業領域において、事業の成功を左右するともいえるBizDevという職種への関心度は、高まりつつあります。BizDevと一言で言っても求められる資質は、会社によって違いがあるようです。
阪井 優氏(以下、 阪井氏)「BizDevは総合格闘技と捉えています。攻めるにも守るにも柔軟なスタイルが求められ、必要があればなんでもする。といった気概が必要です。ミニCEOと言っても過言ではなく、社長の右腕としてひとつの事業を作り上げていくことが求められと考えています。」
一方、宮城氏は、BizDevに対して、非連続性を求めています。
宮城 徹氏(以下、宮城氏)「会社や機能の非連続成長を実現させることが求められます。あらゆる経験を兼ね備えている方と、事業を作る上での機能に高い専門性を持ち非連続な動きを起こせる人を重視しています。」
当社の組込型金融事業部 事業部長の宇津井も、組込型金融事業の開発を通じて、BizDevの人材について次のように語りました。
宇津井 悠史(以下、宇津井)「当社の組込型金融事業のような、前例や正解、過去のデータのない中、自分自身が信じたものを主張し続け、実現できる方法を考える人が大切だと考えています。」
組込型金融への期待
金融に関する新しいサービスを提供する両社において、組込型金融の位置づけや期待感を伺いました。
宮城氏「日本の金融サービスのスタンダードを上げ、消費者や法人の金融体験を大きく変えていくには、KYC(Know Your Customer。本人確認)や認証の分野で、より良いUX(顧客体験)を提供できるかがポイントだと考えています。また、ここ数年のGMOあおぞらネット銀行の組込型金融の進化に凄さを感じているので、引き続き進化を続けてほしいです。」
宮城氏の考えには、ご自身がイギリスでの生活の中で起きた原体験に基づいていると言います。
宮城氏「2016年頃、ヨーロッパではチャレンジャーバンクや仮想通貨など、多くのFinTechサービスが立ち上がりました。組込型金融の爆発的なイノベーションの中で、プロダクトとして本当に価値があるものが残り、世の中に一気に浸透してユーザーに良い生活をもたらすという現象を、一消費者として目の当たりにしたことが原体験としてあります。」
一方、阪井氏は自社で掲げるコーポレートミッションにおいて、組込型金融が欠かせないと言います。
阪井氏「ペイトナーは「成長する全てのビジネスの、お金のストレスをなくす」というミッションのもと、請求書サービスを展開しています。お客さまからは、給与や納税といった支払いに関してもお金のストレスをなくしたいというご要望をいただいています。そのなかで、組込型金融はなくてはならないスキームだと考えています。」
組込型金融をサービスとして提供する側として、より幅広い層に活用してほしいと宇津井は言います。
宇津井「組込型金融は一般的に、非金融事業者さまに提供するイメージが強いですが、金融事業者さまの裏側をサポートできるソリューションであると考えています。」
強いBizDevを作り上げるチームビルディングとは
会場では、組込型金融やBizDevについて多くの質問が寄せられました。その中で、様々な役割と責任が求められるBizDevのチームビルディングについての質問をご紹介します。
質問:BizDevは様々なバックグラウンドを持ったメンバーが活躍できる場が必要だと考えます。その中で、理想のチームビルディングについて、どのようにお考えですか?
阪井氏「人間力が大切となる職種だと考えています。社内外の様々な方と歩調を合わせながら話を進めていく必要があり、ウェットなコミュニケーションを行えることが重要だと思います。」
宮城氏「能力やバックグラウンドの組み合わせだけではなく、一緒に食事に行きたいと思えるような関係性を持てるチームが、ある意味で理想だと考えています。しかしながら、実際にそのようなチームを作ることは簡単ではないと思っています。」
宇津井「私も人間力は大切だと考えています。バックグラウンドにはよらず、毎回スクラムを組んで進められるチーム作りが大切だと考えます。」
3周年を迎えた「sunabar -GMOあおぞらネット銀行API実験場-」
2023年4月に3周年を迎えた、銀行APIサンドボックスの「sunabar -GMOあおぞらネット銀行API実験場-」についてご紹介しました。
sunabarは、より使いやすく本格的な開発環境を目指し、サービス開始以来、様々なアップデートを行っています。
また、より気軽で簡単に銀行APIを利用できるように、1ステップの簡単登録でsunabarのお試し利用ができる取り組みも紹介しました。
会場では懇親会を開催しました。本イベントから飲食の提供が実現できたことで、参加者同士のより活発な交流が行われました。
※本レポートは2023年4月11日時点の情報です。