ネットバンキングのセキュリティは大丈夫?不正送金の対策を紹介

ネットバンキングのセキュリティは大丈夫?不正送金の対策を紹介

最先端で最近はやりのネットバンキング。興味はあるけれど、インターネット上でのセキュリティが不安という方も多いのではないでしょうか。しかし、実はしっかりと対策をすればネットバンキングは安全に利用することができ、多くのメリットを受けることができるのです。本記事ではネットバンキングのリスクを説明しながら、そのセキュリティ対策まで徹底解説します。

1.ネットバンキングのメリット

ネットバンキングとはATMや窓口などに実際に出向く必要がなく、インターネットを通じてお金のやり取りができる銀行または口座のことをいいます。わざわざ所定の場所に立ち寄らずとも24時間365日、入出金や取引履歴の確認などが自分の都合に合わせて行えるため、手続きの手間が大きく削減できます。また、実際の店舗を設置していないネット銀行も多くあります。店舗がないので、人件費や家賃、光熱費などのコストが削減されています。そのため、利用者に対しても手数料が普通の銀行に比べて安い、定期預金の利率が高いなどのメリットとして還元されます。

目覚ましい普及を遂げたスマートフォンとの相性も良く、場所も時間も選ばずにスピーディーな取引が行えるようになり、ビジネスのスピードを加速させてくれます。

2.安全性は大丈夫?

ネット上で簡単に取引ができることがネットバンキングの特長ですが、一方でその簡単さ、手軽さが諸刃の剣として安全性を懸念されてきた歴史があるのも事実です。警視庁の発表によると、2015年のネットバンキングの不正送金による被害総額は30億円を超えています。銀行やコンビニで注意喚起のポスターを見たことがある人もいるのではないでしょうか。ここでいう不正送金とは銀行の口座情報を不正に入手し、お金を密かに第三者の口座に送金する犯罪のことを指します。各銀行のセキュリティ対策が進み、不正送金の被害は年々減少しつつありますが手口の巧妙化も進み、撲滅には至っていません。

3.不正送金の手口とは?

ネットバンキングの不正送金における手口にはどのようなものがあるのでしょうか。まずはフィッシングによる手口が多く見られます。銀行やショッピングサイト、取引相手のふりをしてSMSやメール、SNSのダイレクトメッセージなどのフィッシングメールを通じて、利用者を銀行の偽のサイトへ誘導し、IDやパスワード情報を窃取して預金の不正送金を行うという手口です。対策が進むにつれ、アドレスやホームページなどの見た目を本物とそっくりにするなど、よほど注意をしなくては見分けるのが難しくなるほどに巧妙化が進んでいます。

もう一つの代表的な例としてはスパイウェアによる手口です。不正サイトへのアクセスなどのオンライン上、あるいは実生活で直接、利用者のパソコンにスパイウェアを感染させることで利用者の知らない間にID・パスワード等を盗取し、預金の不正送金を行う手口です。

4.ネットバンキングのセキュリティ対策

ネットバンキングも不正送金に対してただ手をこまねいているわけではありません。犯罪から利用者を守るために、銀行が行っている代表的なセキュリティ対策を紹介します。

4-1.ワンタイムパスワード

ワンタイムパスワードは、取引の際に利用するパスワードを一回限りの使い捨て方式にしたものです。取引の都度パスワードは再発行され、取引の安全性が高まります。ワンタイムパスワードはメールやアプリ、トークンと呼ばれる機械を用いてネットバンキングと利用者との間でパスワードを管理します。そのため、たとえ一度パスワードを盗まれたとしても、次回以降の取引で、新たなパスワードの受取方法を犯罪者が持っていなければ、まったく意味をなさず、利用者の財産は守られるということです。

4-2.合言葉認証

合言葉認証は、ログイン時に2段階認証としてさらに追加認証が求められるもののうち、特定の言葉の認証が必要なものを指します。パスワードと別に、あらかじめ登録しておいた合言葉を入力します。「初恋の人は誰?」「自分の生まれた場所は?」など自分しか答えを知らない「秘密の質問」のようなものを設定することで、パスワードを知られたとしても答えを知らなければ認証ができないので、なりすましを防ぐことができるのです。

4-3.ソフトウェアキーボード

手元のキーボードではなく、画面上に表示されるキーボードのことをソフトウェアキーボードといいます。手元のキーボード入力に慣れた人の中には、ネットバンキングでソフトウェアキーボードでの入力を要求され、面倒だと思った人もいるかもしれません。しかし、実はこれも立派なセキュリティ対策になっているのです。暗証番号やパスワードを盗むスパイウェアには、キーボードのどのキーを押したのかを検知して記録し、そこからIDやパスワードを導き出し、盗み出そうとするタイプのものがあるのです。手元のキーボードを使わずソフトウェアキーボードを使えば、万が一そのタイプのスパイウェアに感染していてもキーボードを介していないので情報が盗まれる心配がないのです。

4-4.自動ログアウト

不正送金の危機は自分がPCを使っているときに起こるとは限りません。PCを立ち上げたまま放置しているときに、ほかに立ち上げていたソフトの中に潜んでいたスパイウェアが動き出すこともあるでしょう。離席している間に、実際にPCにUSBメモリなどから悪意あるソフトを入れられたり、直接ネットバンキングのサイトを操作されてしまったりすることもあり得ます。ネットバンキングはログインしたまま一定時間操作がなかった場合、セキュリティ上の観点から自動的にログアウトする機能が付いています。ですから、利用後にうっかりログアウトを忘れた場合などに他人に使われるという被害を防いでくれるのです。

5.自分の口座を守るために

ネットバンキングは、不正送金から利用者の口座を守るために、いくつものセキュリティ対策をしています。自分の口座を守るために、個人では何ができるのでしょうか。今すぐできる対策を紹介していきます。

5-1.ワンタイムパスワードを使う

ワンタイムパスワードはネットバンキング側の対策としても紹介しましたが、必須ではなく選択式のネットバンキングもあり、取引のたびにパスワードを確認する作業を敬遠されて利用していないユーザーも散見されます。しかし、被害に遭ったユーザーのうち75%はこのワンタイムパスワードを利用していなかったというデータがあります。先ほど紹介した特性を考えますと、利用していればその被害は防げていた可能性が高く、ワンタイムパスワードを利用することの重要性は大きいといえるでしょう。

5-2.アカウント情報の扱いは慎重に

ネットバンキングを利用する際にいつもと違うページやログイン画面が出てきたときは、アカウント情報を抜き取ることを目的とした不正サイトにつながっている可能性があります。少しでも怪しいと思ったら、パスワードなどアカウント情報を入力せず、ネットバンキングに問い合わせましょう。URLで検索すると被害情報などが既に存在している可能性があるので調べてみるのも手です。

5-3.不審なメールには注意

フィッシング手口の場合は、メールも誘導サイトも一見すると本物のように巧妙に作られていることが多く、メッセージも扇情的なため、思わずクリックしてしまいそうになります。しかし、逆にいえばそういったメールが来たときは、まず深呼吸して落ち着くことが大切だといえるでしょう。その後でメールアドレスやURLを落ち着いて見ると、本来のアドレスとは異なった偽物であることが一目瞭然で分かることがほとんどです。不審なメールは開かずに銀行に問い合わせるとよいでしょう。開かずに題名などで検索すると、既に注意喚起がネット上で出回っていることもあるので並行して検索してみるのも一つの方法です。

5-4.スパイウェアには警戒!

スパイウェアは、パソコンにウイルスを感染させることで情報を抜き取る手口です。安全なソフトやアプリの中にひっそりと紛れ込んでいることもあり、自分で防ぐのは至難の業です。スパイウェアを防ぐにはウイルス対策ソフトを導入し、OSやソフトを常に最新状態にアップデートして異常を検知できる状態にしておくことが大切です。

まとめ

ネットバンキングを利用することでのリスクとその対策方法を紹介しました。ネットバンキングの利用には、不正送金などのリスクは確かに伴います。しかし、その多くはネットバンキングが既に対策を講じており、利用者が注意することで防ぐことができます。リスクを恐れて使わないのはもったいないほどのコストパフォーマンスの高さや利用の手軽さなどのメリットがネットバンキングにはたくさんあります。しっかり対策したうえでぜひ活用しましょう。

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出典:GMOあおぞらネット銀行|セキュリティ対策

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※ 本コラムは2022年1月24日現在の情報に基づいて執筆したものです。
※ 当社広告部分を除く本コラムの内容は執筆者個人の見解です 。

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