事例紹介

ラクスルバンク株式会社さま

ラクスルバンク株式会社さま
  • 既存事業の強化
  • 口座全般
  • 法人

自社プラットフォームに“銀行機能”を組み込むという挑戦。

ラクスルバンクさまが選んだのは、フルカスタマイズで既存サービスに組み込む「BaaS byGMOあおぞら」。
eコマースと銀行機能の融合が、BtoBプラットフォームの新たな価値を生み出す。

杉山 賢さま
ラクスルバンク株式会社 代表取締役CEO
ラクスルグループ 上級執行役員 グループCFO
杉山 賢さま

導入目的・抱えていた課題

「eコマースプラットフォーム」から、“銀行機能を組み込んだ一気通貫の中小企業支援"を実現する。

  • スタートアップや中小企業が事業を始める際のサービスを提供しているが、更なるサービスの拡充を模索していた
  • 日本を代表するBtoBプラットフォームとして多くの中小企業と接点があるものの、お客さまの粘着性向上に限界があった
  • ラクスルグループのサービスはすべてラクスルIDで連携されており、ラクスルIDと連携できるサービスがマスト条件だった

BaaS活用後の効果

“銀行機能"の組込が、プラットフォームの粘着性とお客さま体験を一変させた。

  • GMOあおぞらネット銀行への初回コンタクトから9カ月という短期間でのサービスリリース
  • ラクスルIDでそのままラクスルバンクへアクセスできるシームレスなUXを実現
  • チラシ注文より高い頻度でのプラットフォーム訪問を促進し、ユーザーの粘着性が向上
  • 新規サービスにより新たなお客さま層の開拓、満足度の向上につながる

BtoBプラットフォームにこそ、銀行機能が必要だった。BaaS導入の起点。

ラクスルは印刷・集客支援のプラットフォームを主軸に、中小企業に必要なサービスをワンストップで提供するeコマースプラットフォームです。日本全国の中小企業に広く利用され、事業活動に欠かせないインフラとなっています。
金融事業への参入を検討した当初、銀行免許の取得は「何年もかかり、何百億円もの資本が必要」と考え、選択肢には入っていませんでした。後払いやファクタリングなど部分的なフィンテックサービスを模索するうちに、BaaSという仕組みの存在を知ったことで、「eコマースプラットフォームに銀行機能を丸ごと組み込む」ことが選択肢に入ってきました。
多くのお客さまを抱える大きなプラットフォーム上で便利な金融サービスを提供することがお客さまの粘着性向上につながる——「BtoBでも同じことができるはず」という仮説が導入の起点でした。中小企業にとって、振込・送金・残高管理といった銀行機能は日常的に必要なものです。それを自社プラットフォームの中で完結させることができれば、お客さまはチラシを注文する以上の頻度でラクスルを訪れるようになります。銀行機能は、プラットフォームとお客さまをつなぐ最も強力な接点だと考えました。

「できない」ではなく「こうすればできる」。GMOあおぞらネット銀行を選んだ本当の理由。

なぜ「BaaS byGMOあおぞら」だったのか——
当初から複数の金融機関と対話を重ねたものの、当社の描くサービス像を実現することが難しい状況が続きました。特にクリティカルだったのが「ラクスルにサインインしたまま、ラクスルバンクへシームレスに入れること」という要件です。これが実現できなかったことで、協議は終了しました。
その後、改めてGMOあおぞらネット銀行にコンタクトしたのが2025年2月のことです。1本の電話から始まったやり取りで、担当者からは「こうすればできる」「こういう選択肢がある」という提案が次々に出てきました。開発チームも「これなら行ける」と手応えを感じ、その場でご一緒することが決まりました。
決め手は3つあります。第1に、既存のラクスルID基盤・eコマースフローへの組み込みに対応できる柔軟なシステム設計と提案力。第2に、フル内製のシステム開発体制です。GMOあおぞらネット銀行は日本でほぼ唯一、システムを完全内製できる体制を持っており、要件変更にも素早く対応できます。第3に、経営層・CSO(最高セキュリティ責任者)を含む全チームが一丸となってプロジェクトに参加してくれたことです。認証・認可・セキュリティ周りの法的整理という最も難易度の高い課題についても、経営レベルで一緒に解決策を考えてもらえたことが大きかったです。

ラクスルIDで銀行へログイン。シームレスな体験が、中小企業の金融を変える。

導入後にまず実感したのは、「UIが変わると、お客さまの行動が変わる」ということです。ラクスルにログインしたまま、そのままラクスルバンクの口座管理・振込・残高確認ができる——この体験は、これまでの法人バンキングとはまったく異なるものです。
お客さまからは「振込手数料が安くなった」「携帯で使えるのがすごい」「タクシーの中で振込承認できた」といった声が日々届いています。スマートフォンで法人取引が完結する体験は、デジタルリテラシーの高いラクスルユーザー層に特に好評です。条件を満たせば当日口座開設・ファイルアップロードによる一括振込・デビットカード利用でのラクスルポイント付与など、中小企業の日常的な金融ニーズを一つひとつ丁寧に解決しています。
ラクスルのお客さまは既ににeコマースで印刷・販促・マーケティングなどのBtoB取引をデジタル化しています。そこに銀行機能が加わることで、「ラクスルでビジネスのほぼすべてが完結する」という世界観に近づいています。お客さまにとっての利便性向上と、ラクスルプラットフォームへの粘着性向上という二つのゴールを同時に実現できています。

中小企業の成長を端から端まで支える。ラクスルバンクが描く未来戦略。

2025年11月のリリース以降、お客さまとの対話の中から次の打ち手が見えてきています。今後はクレジットカード・与信サービスへの拡張も見据えています。
ラクスルの中期的な方向性は、「End-to-Endで中小企業の経営課題を解決するテクノロジープラットフォーム」です。会社を創業した直後の印鑑・名刺から、チラシ・広告・Webサイト制作まで、企業の成長の端から端まで関わり続ける中で、銀行機能はその各場面をつなぐ橋の役割を果たします。ラクスルバンクは単なる銀行口座ではなく、中小企業の経営をまるごと支えるインフラになることを目指しています。
GMOあおぞらネット銀行に期待しているのは、これまでと変わらずできないではなく、どうすれば実現できるかを一緒に考え続けてくれることです。AIの進化によって、プラットフォームと金融の「つなぎ目」をより高速・自動で実装できる時代が来ると考えており、フル内製システムを持つGMOあおぞらネット銀行との協業によって提供できるBaaSの幅をさらに広げていきたいと思っています。

最後に

ラクスルは「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」という言葉を大切にしている会社です。BaaSはまさにその仕組みの一つだと思っています。金融の摩擦がどんどん小さくなり、お金を受け取る・振込む・借りるといった行為がもっと便利になれば、中小企業の経営者の方々はその時間をもっと本来の事業に使えます。
ラクスルバンクは、中小企業にとって「デジタルリテラシーが高くなくても使えて、手数料が安くて、スマホで完結できる」当たり前の銀行を目指しています。まずは口座開設だけでも大歓迎です。振込手数料の削減効果を実感していただくところから始めてみてください。

お客さまについて

お問い合わせ

「BaaS byGMOあおぞら」に関するお問い合わせは、こちらからお願いいたします。ぜひお気軽にご連絡ください。