振込手数料は、法人の経費において大きな割合を占めることがあります。 特に複数の銀行間での振込が頻繁に発生する場合、そのコストは大幅に膨らむ可能性があります。
本記事では、振込手数料の基礎知識や種類、さらに法人が手数料を節約するための具体的な方法について詳しく解説します。無駄なコストを削減し、資金運用の効率化を図りましょう。
銀行員が教える！銀行の選び方～審査対策まで｜法人口座開設完全ガイド
目次
1．振込手数料とは
法人においては、取引先や従業員への費用や給与支払い、仕入れ先への振込など、日常的に多くの振込が行われるため、この手数料が経費に与える影響は少なくありません。
特に、複数の銀行を利用している場合や頻繁に振込を行う場合には、そのコストが積み重なり、経営の負担となることがあるでしょう。
振込手数料は銀行によって異なります。また、振込の方法や金額、振込先の銀行によっても手数料が変動するため、事前に確認しておくことが大切です。
法人が振込手数料を適切に管理することで無駄なコストを削減し、資金運用の効率化を図ることが可能になります。
2.振込手数料の負担の種類とは
振込手数料が発生するのは振込1件につき1回です。振込のたびに、お金を振込側かお金を受け取る側のどちらかが負担します。
振込手数料の負担は、主に「先方負担」と「当方負担」の2つに分けられます。これらの手数料について詳しく解説します。
2-1．先方負担
先方負担とは、振込を受け取る側が手数料を支払う方法です。具体的には、振込手数料が差し引かれた金額が振込先に入金され、振込を行う法人にとってはコストを抑えられるメリットがあります。
先方負担の振込手数料は、通常振込元の銀行や振込方法によって手数料が異なります。また、振込金額や取引先との契約内容、振込の頻度に応じて手数料の負担を調整することが可能です。
2-2．当方負担
当方負担の場合は、振込を行う法人が手数料を支払うことになります。多くの場合、国内の銀行振込では振込手数料は送金者が負担することが一般的です。
当方負担の振込手数料も、振込の方法や利用する銀行によって変動します。例えば、窓口での振込とオンラインバンキングを利用した振込では、手数料が異なることが一般的です。
振込手数料を抑えたい場合、一般的にオンラインバンキングやATMを利用すると安く済むことが多いです。
3．法人口座開設ができる銀行や金融機関の種類・メリット
ここでは、法人口座を開設できる主要な銀行や金融機関の種類と、それぞれのメリットについて解説します。
3-1．都市銀行（メガバンク）
都市銀行、いわゆるメガバンクは、日本国内で広範なネットワークを持ち、法人向けのサービスも充実しています。代表的なメガバンクには、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行などがあります。全国に支店を展開していることもあり、法人顧客に対して多様な金融商品やサービスを提供しています。
メガバンクの最大のメリットは、その信頼性と安定性です。大規模な資本力を背景に、法人向けの融資や資金調達の選択肢が豊富で、特に大規模なプロジェクトや長期的な資金計画を考える企業にとっては心強いパートナーとなります。
ただし、都市銀行は手数料が高めに設定されていることもあるため、法人の規模や取引内容に応じて、ほかの金融機関との比較検討が重要です。
3-2．地方銀行
地方銀行は、地域に根ざした金融機関です。
地域密着型のサービスを提供しているため、地元の企業やビジネス環境に対する理解が深く、個別のニーズに応じた柔軟な対応が期待できます。
また、地方銀行の場合、都市銀行に比べて手数料が比較的低めに設定されている傾向があり、特に地域内での振込に関しては、手数料が横並びになっているケースも見受けられます。
地方銀行は、地域経済の活性化を目指しているため、地域の企業に対する融資や支援策も充実しています。法人が資金調達を行う際にも、より有利な条件での融資を受けられることが期待できるでしょう。
3-3．信用金庫
信用金庫は、地域の中小企業や個人事業主を主な顧客としており、地域経済の発展に寄与することを目的としています。法人向けのサービスも充実しており、振込手数料に関しても競争力のある料金設定がなされています。
信用金庫のメリットの一つは、地域に根ざしたサービスを提供している点です。顧客との距離も近いため、迅速な対応が期待できるでしょう。地域の事情に詳しい担当者が在籍している点もメリットで、法人のニーズに応じた柔軟な提案を受けることができます。
信用金庫は地域の中小企業を支援するための各種融資制度や助成金情報を提供していることもあり、法人にとっては資金調達の面でも大きなメリットがあります。
3-4．ネット銀行
ネット銀行は、インターネットを通じてサービスを提供する銀行です。従来の銀行のように原則、実店舗を持たず、すべての取引やサービスをオンラインで提供しています。
ネット銀行は実際の店舗を持たない分、運営コストが低く、その分手数料が安く設定されていることが多いのです。ネット銀行を利用することで、法人が日常的に行う振込業務において、コスト削減が期待できるでしょう。取引法人にとっては、振込手数料を節約するための有力な選択肢となるでしょう。
さらに、ネット銀行は原則、24時間取引が可能であり、迅速な振込が求められるビジネスシーンにおいて非常に便利です。特に、複数の取引先への振込が必要な場合、オンライン上で手続きが完結できるため業務効率の向上にも寄与します。
また、ネット銀行の中には、法人向けに特化したサービスを提供しているところもあり、振込手数料の無料キャンペーンや特定の条件を満たすことで手数料が割引されるプランを用意している場合もあります。
【銀行員が徹底解説】ネット銀行とは？インターネットバンキングと何が違うの？
4.法人の振込手数料を節約する方法とは
ここでは、法人が振込手数料を節約するための具体的な方法を3つご紹介します。
4-1．ネット銀行を利用する
法人が振込手数料を節約するための有効な手段の一つが、ネット銀行の利用です。ネット銀行は店舗を持たないため、運営コストが低く、その分手数料が安く設定されていることが多い傾向です。
特に、法人向けの口座を提供しているネット銀行では、振込手数料が無料になったり大幅に割引されたりするキャンペーンを実施している場合もあります。
また、ネット銀行は原則24時間いつでも振込が可能な点も魅力で、忙しい法人にとっても非常に便利に使えるでしょう。オンラインでの管理も容易なため、経費の把握や資金の流れをリアルタイムで確認できる点も大きなメリットです。
ただし、ネット銀行を利用する際には、セキュリティ対策が重要です。資金を守るためには、二段階認証や不正アクセス防止のための対策を講じることが求められます。
4-2．従業員の給与振込口座の銀行を統一する
法人が振込手数料を節約するための有効な方法の一つが、従業員の給与振込口座を統一することです。
多くの企業では従業員がそれぞれ異なる銀行口座を持っているため、給与振込の際に複数の銀行に振込む必要があります。その場合、各銀行に対して振込手数料が発生するため、結果的にコストが増加してしまいます。
このような場合、従業員の給与振込用口座を一つの銀行に統一することで、振込手数料を大幅に削減することが可能です。例えば、全従業員が同じ銀行の口座を利用することで、各銀行での振込操作の回数が減り、手数料も一括で処理され、メリットを享受できるなど、業務効率化とコスト削減の両立が図れる可能性があります。
銀行によっては、法人向けに特別な料金プランを提供している場合もあり、一定の条件を満たすことで手数料が免除されることもありますし、給与振込先の口座情報を一元管理することで、ミスを減らし、スムーズな業務運営を実現することができます。
4-3．手数料の免除措置を受ける
法人が振込手数料を節約するための有効な手段の一つに、手数料の免除措置を受けることが挙げられます。多くの銀行や金融機関では、一定の条件を満たすことで振込手数料を免除または割引するサービスを提供しています。
手数料の免除措置を受けるためには、例えば、法人の口座残高が一定額以上であることや、月間の振込回数が一定以上であることが条件となる場合があります。
また、特定の取引を行うことで手数料が免除されることもありますので、取引内容を見直すことも一つの手です。
さらに、法人向けの特別プランを提供している銀行もあります。これらのプランに加入することで、振込手数料が大幅に割引されることがあります。頻繁に振込を行う法人にとっては、こうしたプランを利用することで長期的なコスト削減が期待できます。
5.振込手数料を節約するにはGMOあおぞらネット銀行の法人口座がおすすめ
GMOあおぞらネット銀行は、たったの6年で法人口座の開設数が15万件を突破し、多くの経営者さまに選ばれ続けている銀行です。
GMOあおぞらネット銀行とほかのネット銀行のサービスを比べてみましょう。
【GMOあおぞらネット銀行とほかのネット銀行との違い】| GMおあおぞら ネット銀行 |
ネット銀行A | ネット銀行B | ネット銀行C | |
|---|---|---|---|---|
| 同行宛て 振込手数料 |
0円 | 0円 | 52円 | 55円 |
| 他行宛て 振込手数料 |
129（※1） ～145円 |
130～145円 | 3万円未満：150円 3万円以上：229円 |
160円 |
| 口座開設の 審査期間 |
最短即日 | 最短翌営業日 | 1～2週間 | 最短3～10日 |
| ビジネスデビット カード |
年会費0円 最大1%キャッシュバック |
年会費0円 最大0.8％キャッシュバック |
年会費1,100円 最大1%キャッシュバック |
年会費0円 還元なし |
| 税金・社会保険料の口座振替 | 可能 | 不可 | 不可 | 不可 |
※2025年２月GMOあおぞらネット銀行調べ
※1：振込料金とくとく会員の場合。振込料金とくとく会員には別途月額利用料500円がかかります。
上表のとおりGMOあおぞらネット銀行は、他社と比較しても、スピーディーな口座開設と、安価で優良なサービスを提供できています。
【GMOあおぞらネット銀行のメリット3つ】2.条件を満たせば最短即日で開設可能！スピーディー＆簡単な法人口座開設
3.ネット銀行でも！税金・社会保険料の口座自動振替可能
5-1.振込手数料は145円/件で業界最安値水準（※）
GMOあおぞらネット銀行は、各種サービスを圧倒的低価格で提供しています。
【GMOあおぞらネット銀行の手数料】| 振込手数料（当社宛て） | 0円 |
|---|---|
| 振込手数料（他行宛て） | 145円 ※口座開設月の翌々月まで3カ月間、他行宛て振込手数料が毎月20回無料、 さらに設立1年未満なら登記上の設立月から12カ月間、他行宛て振込手数料が毎月20回無料） |
| 口座維持費用 （インターネットバンキング月額利用料） |
0円 |
他行宛ての振込手数料145円/件と、業界最安水準（※）でご利用いただけます。さらに、同社宛ての振込手数料とインターネットバンキング利用料はかかりません。
さらに振込が多い方であれば、月額利用料500円を支払うことで他行宛て振込手数料が129円/件になる「振込料金とくとく会員」もおすすめです。
法人口座にかかるコストを抑えられるので、経費削減につながるでしょう。
（※2025年２月時点GMOあおぞらネット銀行調べ。調査対象範囲は、大手行およびインターネット専業銀行のうち法人顧客向け口座を提供している銀行。各社の手数料割引のプログラムや期間限定等のキャンペーン等は除く。）
5-2.条件を満たせば最短即日で開設可能！スピーディー＆簡単な法人口座開設
GMOあおぞらネット銀行では、スピーディーで簡単な法人口座開設が可能です。
当社は、下記方法で開設手続きを進めるため、お客さまにとって負担のない口座開設が実現できています。
【GMOあおぞらネット銀行の法人口座開設】・必要書類は身分証明書と事業内容確認書類1点以上のみ（個別の状況に応じて追加書類あり）
・印鑑レス・ペーパーレス・郵送レス
急いでいるときや、忙しくて時間がないときでも、速やかに法人口座をつくることが可能です。
5-3.ネット銀行でも！税金・社会保険料の口座自動振替可能
GMOあおぞらネット銀行では、税金・社会保険料の口座自動振替が可能です。口座振替に対応しているネット銀行が少ない中、GMOあおぞらネット銀行は両方の口座振替に対応しています。
最初に口座振替の手続きを行えば、後は自動で引き落とされるので、業務の手間も削減でき、納付漏れの心配もありません。
GMOあおぞらネット銀行の口座振替は、下記3つの便利ポイントがあるので、毎月のお支払いをスムーズかつ確実に実行できるでしょう。
【GMOあおぞらネット銀行の口座振替】・残高不足で引き落とせなかった場合は、メールとアプリで通知
・当日4回の引落処理で、確実な支払いをサポート
まとめ
本記事では、振込手数料の基本的な知識や種類、そして法人が手数料を節約するための具体的な方法について詳しく解説しました。ネットバンクの利用や給与振込口座の統一、手数料の免除措置を活用することで、コストを削減し、資金運用の効率化を図ることが可能です。
ぜひ本記事で紹介した方法を参考に適切な金融機関を選び、振込手数料の負担を軽減しましょう。
※ 本コラムは2025年2月28日現在の情報に基づいて執筆したものです。
※ 当社広告部分を除く本コラムの内容は執筆者個人の見解です。