法人口座開設にかかる時間は平均3~6週間|理想の最速スケジュール

法人口座開設を完全ガイド|経営者が失敗しない銀行の選び方とは

「会社を設立するけれど、法人口座の開設にはどのくらい時間がかかるのだろうか。」

ビジネスを始める際に、お金のやりとりに事業用の口座が必要ですが、法人口座はいつ開設できて使えるようになるのか、気になりますよね。

法人口座の開設には、準備期間も含めると平均3~6週間かかります

 


銀行や会社の状況によっては、数日で開設できたり、逆に2カ月近くかかってしまったりするケースも少なくありません。

下図が法人口座開設までの流れと、開設までにかかる時間の内訳です。

上図のとおり、法人口座を開設するためには、申込までに必要書類をそろえたり、審査対策を行ったりする時間も必要です。

法人口座の開設申込自体は、原則、会社設立後(法人設立登記完了後)でないとできませんが、事前準備は設立を待たずに進められることも多いので、あらかじめ上図のSTEP1~2と、STEP3のできるところまでを済ませておきましょう

会社を設立した後にSTEP1からとりかかろうとすると、口座開設できる日が遠のいてしまいます。

法人口座がない期間は、個人口座(個人事業主口座)を一時的に事業用に使うことになりますが、その場合、次のようなリスクに見舞われるおそれがあります。

【法人口座の開設が遅れるリスク】
・個人口座を使用していると、会社の信用度が低く取引のチャンスを逃してしまう
・個人口座だと、会社の資金と個人の財産が混在し、仕分などの余計な経理業務が発生してしまう

このような事態にならないためにも、法人口座はできるだけ早く開設できるよう、準備を進めていきましょう。

この記事で分かること
●この記事で分かること
●法人口座を開設するまでにかかる目安時間
●法人口座開設の理想のスケジュール
●法人口座開設が早い銀行
●法人口座を早く開設するための実践ポイント

本記事を読めば、法人口座開設までにかかる時間やスケジュールが分かるようになります。

そして、スピーディーに法人口座を開設するための銀行選びと、事前に必要な準備内容を理解し、実践できるようになります。

ぜひ最後まで読んでいってくださいね。

1.【比較一覧】法人口座開設にかかる時間は平均3~6週間!

1.【比較一覧】法人口座開設にかかる時間は平均3~6週間!

法人口座開設は、申込準備~開設まで平均3~6週間かかります。

目安期間は銀行や自社の状況によって大きく異なり、条件を満たせば最短即日に開設できる銀行もあります。

主な銀行の、開設までの目安期間を見てみましょう。

【主要銀行の法人口座開設にかかる時間】
種類 銀行名 準備~開設まで うち、審査にかかる期間 申込方法
店舗型銀行 都市銀行A 約6週間 約4週間

オンライン
店舗

地方銀行B 4~5週間 2~3週間

オンライン
店舗

信用金庫C 4~5週間 2~3週間

店舗

ネット銀行 GMOあおぞら
ネット銀行
即日~2週間
(※1)
最短即日~
平均2営業日
(※2)

オンライン
郵送

ネット銀行A 3~4週間 1~2週間

郵送

ネット銀行B 最短2日~ 最短2日~

オンライン
郵送

ネット銀行C 最短3~10日 最短3~10日

オンライン
郵送

※2024年6月GMOあおぞらネット銀行調べ
※1 審査完了後、「ご利用に関する大切なご案内(封書)」を転送不要の簡易書留郵便で郵送いたします。
※2 申込内容や必要書類に不備がない場合に限ります。
※実際にかかる審査期間は各銀行によって異なりますので、申込する前に各銀行のWebサイトでご確認ください。

準備~開設までの期間は、必要書類などの準備期間を考慮して、審査期間に付け加えて、およその目安を算出したものです。

上表をふまえ、開設にかかる時間について、詳しく見ていきましょう。

【法人口座開設にかかる時間】
1.申込準備~開設までは平均3~6週間かかる
2.開設までの時間を左右する審査期間は、平均1~4週間かかる

1-1.申込準備~開設までは平均3~6週間かかる

法人口座の申込準備~開設までは、平均3~6週間かかります。

時間の内訳は、下記のとおりです。

【法人口座開設までの流れと各STEPでかかる時間】
STEP1.銀行を選ぶ|数日
STEP2.審査対策を行う|数日~
STEP3.必要書類をそろえる|数日~1週間
STEP4.口座開設を申し込む|数時間
STEP5.審査を通過できたら口座を開設できる|1~4週間

法人口座を開設するためには、申込~開設の時間だけではなく、申込までに行うSTEP1~3の準備期間も必要です。

すべてを含めると、平均して3~6週間ぐらいかかるでしょう。

銀行や自社の状況によっては、それより早く開設できるケースもあれば、さらに時間がかかるケースもあります。

たとえば、「STEP3.必要書類をそろえる」について、必要書類は銀行によって大きく異なり、法務局や税務署から取得する書類が必要なところもあります。その場合は、準備に数日~1週間、内容によってはそれ以上かかるでしょう。

1-2.開設までの時間を左右する審査期間は、平均1~4週間かかる

前節STEP1~5の中で、開設にかかる時間を最も大きく左右するのが、審査期間です。

審査期間の平均は2~4週間ですが、上表【主要銀行の法人口座開設にかかる時間】のとおり、銀行によってかなりバラつきがあります。最短のところと最長のところだと、約1カ月もの差があります。

これは、銀行ごとに申込・審査方法が異なるためです。どのように申込・審査を進めていくかで、審査時間の傾向も、下記のとおり変わってきます。

【審査方法による審査時間の傾向】
審査時間が短くなりやすい 審査時間が長くなりやすい
・オンラインで開設申込できる ・店舗・郵送で開設申込する
・面談がある

ネット銀行はオンライン上で申込の手続きを行うので、郵送や待ち時間などのタイムロスも少ないため、審査が早く進められます。

一方、都市銀行などは店舗または郵送で申込の手続きを行うところが多いため、時間がかかりやすくなっています。

また、書類審査の次に面談がある場合は、さらに時間がかかるでしょう。

POINT!

法人口座は審査が厳格に行われ、その結果、開設を断られるケースも少なくありません

審査が厳しいことの大きな理由は、法人口座が不正に利用されることを防ぐためです。

近年、振り込め詐欺をはじめ、還付金詐欺、フィッシング詐欺など、金融犯罪が横行しています。
また、銀行口座の売買、マネー・ローンダリング、口座の不正利用など、色々なところで銀行口座が狙われています。

※マネー・ローンダリングとは、犯罪で得た資金の送金を転々と繰り返し、出所や所有者を分からないようにする行為です。

法人名義の口座開設が厳しくなった理由は、口座がテロ等の犯罪資金のローンダリングに利用される恐れがあることが1つ挙げられます。
テロ資金供与を防止するための国際組織であるFATF(Financial Action Task Force)をはじめ、世界規模で犯罪資金に対する規制が強化されています。

このような流れを受けて銀行口座を作成する際には、審査が厳重かつ、慎重に行われています。

参考:マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策の現状と課題-金融庁

2.会社を設立するなら最短で法人口座を開設すべき

2.会社を設立するなら最短で法人口座を開設すべき

会社を設立するなら、できるだけ早く法人口座を開設すべきです。

実際、法人口座を開設した人の37.8%が、口座開設時に困ったこととして、「時間がかかった」点を挙げていることが、「法人口座に関するアンケート」で明らかになりました
(出典:創業手帳「経営者はどうやって法人口座を選んでいるのか? 」)。

なぜ口座開設が遅いと困るのか、その理由について2点紹介していきます。

【法人口座を早く開設すべき2つの理由】
1.取引のチャンスを逃してしまうおそれがあるから
2.経理業務が増えて複雑になるから

2-1.取引のチャンスを逃してしまうおそれがあるから

早く法人口座を開設しないと、取引のチャンスを逃してしまうおそれがあります。

法人口座を持っていないと、対外的に「法人口座を持つことができないレベルの会社なのでは」と思われ、信用度が下がってしまいます

法人口座を開設するためには、銀行の審査に通過しなければいけません。そのためには、会社の実態や事業内容を証明する書類を何点か準備する必要があります。

前述したとおり、審査は厳格に行われるため、開設を断られてしまうことも少なくありません。つまり、「法人口座を持っている」ということは、「法人口座開設の審査をくぐり抜け、銀行から信頼できる会社として認められた」ことの証明になるのです。

そのため、法人口座があれば新たに取引を行う際も、相手側に信用してもらいやすくなります。

逆に、個人口座で取引を行おうとすると、相手側が不安に思ってしまうおそれがあるでしょう。会社によっては、法人口座を持っていないところとは取引しない方針のところもあります

以上のことから、法人口座がない期間が長引くと、ビジネスチャンスを逃してしまう可能性が高まるでしょう。

2-2.経理業務が増えて複雑になるから

法人口座の開設が遅れてしまうと、経理業務が増えて複雑になってしまう可能性があります。

事業を始めたら、お金は動き始めます。しかし、法人口座が開設できていない間は、代表者個人の口座(個人事業主口座)を仮口座として、お金のやりとりをしなければいけません。

個人口座(個人事業主口座)だと、会社の資金と個人の財産が混ざってしまうため、管理が難しくなる可能性があります。

まずは会社か個人どちらのお金か仕分けるところから始めなければならず、余計な業務が発生します。仕分をする際にミスが起こるリスクもあります。

また、法人口座では大量の振込を一度にできる等、便利な法人向けサービスを活用できますが、一時的に個人口座を使っている状況では、1件1件手動で処理しなければならず、手間ひまがかかってしまう場合もあります。

このように、法人口座の開設が長引くことは、経理面でも大きくマイナスになるでしょう。

3.法人口座を最短で開設するためには、「銀行選び」と「事前準備」が重要

3.法人口座を最短で開設するためには、「銀行選び」と「事前準備」が重要

法人口座を早く開設するためには、「銀行選び」と「事前準備」が重要です。2つの重要ポイントについて、詳しく見ていきましょう。

【法人口座を早く開設するための重要ポイント】
1.準備から開設までが早い銀行を選ぶ
2.会社設立前から準備を始める

3-1.準備から開設までが早い銀行を選ぶ

準備から開設までが早い銀行を選ぶことが、早く法人口座を開設するための最重要ポイントです。

これまでお伝えしてきたとおり、法人口座の開設は審査時間も準備期間も、銀行によって大きく異なります。

各銀行のWebサイトをよく比較検討したうえで、自社にとってスムーズに開設できそうなところを選ぶようにしましょう。

3-2.会社設立前から準備を始める

法人口座を早く開設するためには、会社設立(=法人設立登記完了)前から準備に取りかかることも非常に重要です。

1-1.申込準備~開設までは平均3~6週間かかるので、口座開設を申し込むまでには、STEP1~3を済ませておく必要があるため、下図のスケジュールで進めていくのが望ましいでしょう。

「STEP1.銀行を選ぶ」と「STEP2.審査対策を行う」、それから「STEP3.必要書類を準備する」のできるところまでを、設立登記完了までに終わらせ、登記が完了したら、できるだけ早いタイミングで開設申込をするのが理想です。

法人口座の開設申請は原則、設立登記完了後でないとできません

少しでも早く開設するためには、できる準備を事前に済ませて、登記が完了したら、すぐに申し込みできるようにしておくことが重要です。

STEP3の必要書類については、設立登記完了後でないと準備できないものも少なくありません。

それでも、あらかじめどのような書類が必要で、どのように取得するのかを確認しておけば、取得できるようになったタイミングで、スムーズに準備することができるでしょう。

事前準備の実践ポイントについては、6章で紹介していきます。

POINT!

【参考】審査対策とは何をする?どのぐらい時間がかかる?
まず各銀行が設けている申込の諸条件を満たす必要があります。

【法人口座開設で求められやすい申込条件】※申込銀行によって必要か否か異なる
・固定電話を持っていること
・バーチャルオフィス住所が利用不可
など

次に、審査で断られないための対策もしておく必要があります。

【審査で断られないための対策】※銀行共通
・事業内容や目的を明確に定めておく
・商品・サービスの資料・サンプルを作成しておく
など

審査対策については、下記記事で詳しく紹介しています。
>>法人口座開設を断られる5つのケース|理由と対策&銀行の審査事情

POINT!

【参考】主な必要書類の準備にかかる時間
法人口座開設で求められることの多い書類について、準備できる時期や時間の目安を、一覧にまとめたので参考にしてください。

【法人口座開設の必要書類一覧】
必要書類 準備できる時期 準備に必要な期間の目安
履歴事項全部証明書 法人登記完了後 即日~1週間
法人の印鑑証明書 法人登記完了後 即日~1週間
本社確認書類
(不動産の登記事項証明書・賃貸借契約書など)
法人設立期間中(登記前)
でも可能
※登記事項証明書の場合
即日~1週間
※登記事項証明書の場合
事業内容確認書類(会社案内など) 法人設立期間中(登記前)
でも可能
即日~1週間
事業実態確認書類(契約書・請求書など) 用意ができ次第
法人設立届出書(税務署受付印付) 法人登記完了後かつ
税務署への届出後
数日~1週間
法人番号指定通知書 法人登記完了後約1週間 送られてくるため不要
許認可証(飲食業など一部の業種) 法人登記完了後かつ許認可後 1~3カ月
銀行印 法人設立期間中(登記前)
でも可能
2~3日
本人確認書類(運転免許証など) 法人設立期間中(登記前)
でも可能
即時

※申込銀行によって大きく異なるため、申込する際は必ず各銀行のWebサイトでご確認ください。

必要書類については、下記記事で詳しく紹介しています。
>>法人口座開設に必要な書類がすべて分かる!取得方法と審査通過のポイント

POINT!

GMOあおぞらネット銀行の「設立前口座開設申込」サービスの場合、法人登記手続きが完了する前に、法人口座の開設申込を行うことができます。

4.法人口座を開設してメリットを最大化するためには銀行選びが大事

(※freee株式会社が提供する「freee会社設立」を利用した場合)

4.法人口座を早く開設できるのはネット銀行

4.法人口座を早く開設できるのはネット銀行

法人口座を早く開設できる銀行は、ずばりネット銀行です。
一般的にはネット銀行は店舗型銀行に比べて、審査期間が短く、手続きもオンラインで完結できるところが多いです。

各ネット銀行では、独自のシステム導入により、審査プロセスの一元化や自動判定化、データ処理の高速化を実現しています。

以上のことから、早く法人口座を開設したいならネット銀行一択です。ネット銀行は、利用料が安くて使い勝手も良いので、経営基盤の安定とビジネスの成長にもつながるでしょう。

ここではGMOあおぞらネット銀行を紹介していきます。

4-1. 審査期間は最短即日~平均2営業日!GMOあおぞらネット銀行の法人口座開設


出典:GMOあおぞらネット銀行「法人口座 最短即日かんたん口座開設」

審査期間が短く、申込から短い時間で法人口座開設が可能なのは、GMOあおぞらネット銀行です。

申込受付から審査まで最短即日~平均2営業日であるうえに、官公署の書類もなく、(※申込内容による)口座開設の準備にもそれほど時間を必要としません。スムーズに進められれば、会社設立当日(=設立登記完了日)または翌日に、口座を開設することも可能です。

GMOあおぞらネット銀行の審査について下表にまとめました。

【GMOあおぞらネット銀行の口座開設】
審査期間 最短即日~平均2営業日(※)
必要書類 自社で準備できるものが多く、実績があればすぐに準備可能
申込方法 オンラインで完結

※2024年2月実績値
※お客さまの状況によって異なる場合があります。
※郵便事情によって異なります。

必要書類は下記のとおりです。

【必要書類】
《1》本人確認書類
《2》下記書類1点以上
・ホームページなど
・締結・調印済みの各種契約書の一式
・他社発行の請求書、発注書、納品書など
・自社発行の請求書、納品書など+その入出金が確認できる口座明細など
・会社案内、パンフレット、チラシ
・他社への提案資料、商品企画書
・売上・仕入・活動状況が客観的に確認できる書類

出典:GMOあおぞらネット銀行「法人口座ご利用までの流れ」
※申込内容によってはほかの書類の提出が必要になる場合もあります。

必要書類は、法務局や税務署などから取得が必要なものがありません(許認可事業を除く)。既に上記にあてはまる書類があるなら、すぐに必要書類をそろえられるでしょう。

以上のことから、GMOあおぞらネット銀行なら、手間なくスピーディーに法人口座を開設できるでしょう。

<最短即日口座開設の条件>
(1)取引責任者さま※と代表者さまが同一の場合
(2)自撮り動画(セルフィー)での本人確認の条件を満たした場合

<ご注意事項>
・審査の状況によりお時間がかかる場合がございます。あらかじめご了承ください。
・当社休業日にお申し込みいただいた場合は、当日の口座開設はできませんのであらかじめご了承くださいますようお願いいたします。
・ビジネスデビットカードは当日ご利用いただけません。後日転送不要の簡易書留にてご登録法人住所宛てにお送りいたします。
・当社から送付する郵便物をお受け取りいただけない場合、口座の利用制限やカード・口座解約となる場合がございます。
※開設する口座におけるすべての取引の照会・操作・承認を行う権限が付与されたご担当者さま

GMOあおぞらネット銀行法人口座開設を申し込む

5.法人口座を早く開設するための事前準備の実践ポイント3つ

5.法人口座を早く開設するための事前準備の実践ポイント3つ

ここからは、法人口座を早く開設するための、事前準備の実践ポイントを3つ紹介していきます。

【事前準備の実践ポイント】
1.必要書類の不備をなくし、完璧にそろえる
2.事業内容と事業目的をはっきりさせる
3.Webサイトを作成しておく

5-1.必要書類の不備をなくし、完璧にそろえる

必要書類は不備のないよう、完璧にそろえて提出しましょう。

必要書類に不備があると、再提出や追加の書類が求められ、口座の開設が遅くなってしまいます。最悪の場合、口座開設を断られることもあるので、注意してください。

下記が必要書類に多いミスです。

【必要書類で起こりやすいミス】
・銀行が求める形式に沿っていない
・提出書類が指定された有効期間を過ぎている(履歴事項全部証明書など、通常発行後3カ月または6カ月以内)
・申込内容と登記事項が異なる
・印鑑が必要な書類なのに、押印されていない
など

いずれも気をつけて準備すれば防げるミスばかりです。

必要書類に関する注意点は、各銀行のWebサイトに掲載されているので、必ずよく読んで遵守するようにしてください。

5-2.事業内容と事業目的をはっきりさせる

事業内容と事業目的は、審査において特に重視される項目のひとつです。

登記や申込フォームに記載する事業内容と事業目的は、何がしたいのかが分かるようにはっきり記載しましょう。

事業内容や目的が不明瞭だと、「本気で事業をする気がないのでは」と思われて、口座の不正利用を疑われてしまう恐れがあります

事業内容については、商品やサービスが具体的にイメージできるよう、第三者にも分かりやすいようにまとめましょう。

5-3.Webサイトを作成しておく

Webサイトは作成しておくことがおすすめです。

Webサイトがあると、会社名や所在地・事業内容・商品の詳細などの情報が分かるため、審査でプラスに働くことがあります

実際、ほとんどの銀行では申込フォームにWebサイトのURLを入力する欄があり、Webサイトを事業内容等の判断材料のひとつとしてチェックしていることが多いです。

ただし、Webサイトはコンテンツが充実しており、実際に運営や販売に活用していることが分かる内容であることが重要です。

そのようなしっかりしたWebサイトを作ろうとすると、自作他作を問わず約1~2カ月はかかるので、今すぐ開設申込をしたいというケースでは間に合わないでしょう。

とはいえ、無料ブログのようなものや、トップページしかない見た目だけのものだと、かえってマイナス評価になってしまうので注意してください。

まとめ

最後に本文の要点をおさらいしましょう。

法人口座の開設は、準備期間も含めると平均3~6週間かかります。

【主要銀行の法人口座開設にかかる時間】
種類 銀行名 準備~開設まで うち、審査にかかる期間
店舗型銀行 都市銀行A 約6週間 約4週間
地方銀行B 4~5週間 2~3週間
信用金庫C 4~5週間 2~3週間
ネット銀行 GMOあおぞら
ネット銀行
即日~2週間
(※1)
最短即日~
平均2営業日
(※2)
ネット銀行A 3~4週間 1~2週間
ネット銀行B 最短2日~ 最短2日~
ネット銀行C 最短3~10日 最短3~10日

※2024年6月GMOあおぞらネット銀行調べ
※1 審査完了後、「ご利用に関する大切なご案内(封書)」を転送不要の簡易書留郵便で郵送いたします。
※2 申込内容や必要書類に不備がない場合に限ります。
※実際にかかる審査期間は各銀行によって異なりますので、申込する前に各銀行のWebサイトでご確認ください。

法人口座開設までの流れと、開設までにかかる時間の内訳は下記のとおりです。

【法人口座開設までの流れと各STEPでかかる時間】
STEP1.銀行を選ぶ|数日
STEP2.審査対策を行う|数日~
STEP3.必要書類をそろえる|数日~1週間
STEP4.口座開設を申し込む|数時間
STEP5.審査を通過できたら口座を開設できる|1~4週間

口座開設のタイミングとしては、会社設立後できるだけ早く法人口座を持てるように進めていくのが理想です。

法人口座の開設が遅くなると、下記2つのデメリットが大きくなってしまいます。

【法人口座を早く開設すべき2つの理由】
1.取引のチャンスを逃してしまうおそれがあるから
2.経理業務が増えて複雑になるから

法人口座を早く開設するためには、準備から開設までが早い銀行を選び、会社設立前(法人登記完了前)から準備にとりかかるようにしましょう。

以上、スピーディーな法人口座の開設に、本記事が役に立てば幸いです。

※ 本コラムは2024年6月3日現在の情報に基づいて執筆したものです。
※ 当社広告部分を除く本コラムの内容は執筆者個人の見解です 。

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