創業期にメガバンクで法人口座を開設するには?|審査のポイントも解説

法人口座開設を完全ガイド|経営者が失敗しない銀行の選び方とは

「メガバンクで法人口座を作りたいけれど、審査が厳しいって本当?」
「メガバンクの審査に通るには、どうすればいい?」

創業1年未満の企業は、事業の実績が少なく、審査の材料も乏しいため、メガバンクの法人口座の審査に通りにくいのは事実です。

もし、メガバンクの審査に通るのが難しそうな場合は、創業期はメガバンクでは開設しない、ほかの銀行を検討するという選択肢も視野に入れるべきです。

そこでこの記事では、みなさんがメガバンクの法人口座を少しでもスムーズに開設できるよう、下記についてお伝えします。

この記事で分かること
●メガバンクの法人口座の審査は厳しいのか
●自分はメガバンクで法人口座を作るべきなのか
●メガバンクの審査に通過するための4つのポイント
●メガバンク以外の銀行ならどこがいいか

この記事を読むと、ご自身が本当にメガバンクを利用すべきなのか、判断できます。

さらに、審査に通過するためのコツや、メガバンク以外の銀行ならどこがよいかも分かります。

「メガバンクで法人口座を作りたい」「審査に通りたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

1.メガバンク法人口座の審査は厳しい!

1.【口コミで分かる】メガバンク法人口座の審査は厳しい!

結論からいうと、メガバンクの法人口座を開設するのは難しい傾向にあります。

ほかの銀行と比べても、メガバンクの審査は特に厳しく、中でも実績のない創業1年目では、審査ハードルが高いといわれています。


※2024年6月GMOあおぞらネット銀行調べ

実際に、創業初期に法人口座を開設した方々からも、メガバンクの審査は厳しいとの声が聞かれます。

創業初期の起業家の方は、「現状、メガバンクの法人口座開設は難しい」ことを認識しておきましょう。

日本の三大メガバンクは「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」
都市銀行とは、大都市に本店を構え、全国規模で展開する銀行のことです。
金融庁の部類で都市銀行となっているのは、「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」「りそな銀行」の4行です。

さらにメガバンクとは、総資産1兆ドルを超える巨大グループを意味します。
日本でメガバンクと呼ばれる銀行には、下記の3行があります。

(1)三菱UFJ銀行…国内売上高1位を誇る、国内最大手の銀行。海外事業に強い。
(2)三井住友銀行…国内で最も利益率の高い銀行。アジア進出に力を入れている。
(3)みずほ銀行…顧客ニーズに特化した、非財閥系の銀行。デジタルサービスを推進中。

このように、それぞれの銀行で、特長や強みが異なります。
自社の事業内容や将来設計などから、どのメガバンクが合っているか、検討してみましょう。

2.メガバンクの法人口座開設が難しい理由

2.メガバンクの法人口座開設が難しい理由

メガバンクのみならず、法人口座開設には審査があります。

法人口座は審査が厳格に行われ、その結果、開設を断られるケースも少なくありません。

審査が厳しいことの大きな理由は、法人口座が不正に利用されることを防ぐためです。

近年、振り込め詐欺をはじめ、還付金詐欺、フィッシング詐欺など、金融犯罪が横行しています。
また、銀行口座の売買、マネー・ローンダリング、口座の不正利用など、色々なところで銀行口座が狙われています。

※マネー・ローンダリングとは、犯罪で得た資金の送金を転々と繰り返し、出所や所有者を分からないようにする行為です。

法人名義の口座開設が厳しくなった理由は、口座がテロ等の犯罪資金のローンダリングに利用される恐れがあることが1つ挙げられます。
テロ資金供与を防止するための国際組織であるFATF(Financial Action Task Force)をはじめ、世界規模で犯罪資金に対する規制が強化されています。

このような流れを受けて銀行口座を作成する際には、審査が厳重かつ、慎重に行われています。

参考:マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策の現状と課題-金融庁

さらにメガバンクの場合は、企業としての実績や信用も重視される傾向が高いです。

2-1.企業としての実績や信用を求められるから

メガバンクで法人口座を開設する場合、審査で下記のような点が重視される傾向があります。

・企業として、どのような実績がどの程度あるのか
・取引先の数や、事業規模はどのくらいか
・収益性は見込めそうか
・信用して取引できる相手なのか

新規事業を始めたばかりで、まだ実績がない場合、メガバンクの求める基準に満たないため、法人口座を開設するのは難しい場合もあります。

ただし、個人事業主として実績を積み、「法人成り」した企業の場合は、話が別です。

なぜなら、メガバンクの求める実績や信用には、個人事業主としての経歴も含まれるからです。

個人事業主として、下記のような実績を持っている場合には、メガバンクでも法人口座を開設できる可能性が高まります。

・ある程度の取引実績がある
・安定した取引を行っているクライアントがある
これらの実績を示せる書類(請求書や領収書など)が提示できる

もしも「法人成り」を少しでも考えているのであれば、個人事業主として事業を行っている段階で、事業用の屋号付き口座を作っておくことをおすすめします。

「法人成り」の際に、屋号付きの口座を作ったのと同じメガバンクで法人口座を開設すれば、それまでの実績や信用から、審査に通過する可能性が高まります。

3.メガバンクで法人口座を開設するメリット

3.メガバンクで法人口座を開設するメリット

ここまで、創業期にメガバンクで法人口座を開設するのが難しい理由を説明してきました。

ただ、もちろんメガバンクで法人口座を作成することによって得られるメリットも多いのは確かです。

【メガバンクのメリット】
・ネームバリューが高い
・低い金利で大口の資金援助を受けられる可能性がある
・大口の融資を継続的に受けられる可能性がある

上記3つの理由を、1つずつ解説していきます。

3-1-1. ネームバリューが高い

メガバンクには、「誰もが一度は聞いたことがある」という、ネームバリューに強みがあります。

ネームバリューがある銀行を使っていると、「その銀行と取引があるなら信用できる」と思ってもらえるので、取引先や顧客を増やす武器となるのです。

また、会社のある地域や、業界の分野によっては「取引先や顧客が、メガバンクを使っている企業としか取引してくれない」という場合もあるようです。

3-1-2. 低い金利で大口の資金援助を受けられる可能性がある

メガバンクは、資金力の大きさが強みです。銀行にとって魅力のあるプランを提示できれば、数億円規模の大きな融資を受けられるかもしれません。

下記は、日本の主要な銀行の資本金をランキング化したグラフです。


出典:一般社団法人 全国銀行協会「2023年度中間決算 全国銀行財務諸表分析

赤枠で囲った銀行がメガバンク、青枠は地方銀行です。

ランキングをひと目見ただけで、資金力の歴然とした差が分かります。

なるべく早いうちに大口の融資を受けたいと考えているのであれば、メガバンクで法人口座を作る意義があるといえるでしょう。

3-1-3.大口の融資を継続的に受けられる可能性がある

3つ目は、既に述べたような大口の融資を、継続的に受けられる可能性があります。

メガバンクは、豊富な資金力があるため、融資の金利が低いといわれています。

各銀行の融資金利を比べると、おおむね下記のような傾向になります。

※2024年6月GMOあおぞらネット銀行調べ

そのため数千万円を超えるような、大口の融資が継続的に発生すると見込まれる場合には、金利の低いメガバンクを選択する意義があるでしょう。

4.メガバンクで法人口座の審査に通過するための4つのアクション

4.メガバンクで法人口座の審査に通過するための4つのアクション

ここからは、メガバンクで法人口座の審査に通過するための具体的なアクションについて解説します。

審査通過のために取るべきアクションは、下記4点です。

(1)【創業前】資本金額は最低でも100万円以上用意する
(2)【面談前】実績証明になる書類を用意する
(3)【面談前】話す内容を頭に入れておく
(4)【面談時】身なりを整える

まずは、メガバンクで法人口座を開設する際の、必要書類と審査手続きの流れを確認しておきましょう。

審査手続きの一般的な流れは、下記の図のとおりです。(※申込する銀行によって異なりますので申込する前にWebサイト等で確認しましょう。)

まずはインターネット上で申込をし、次にオンラインか店頭で面談を行います。

店頭の場合には、書類を持参し、オンライン面談の場合には面談後に書類を送付、審査に通過すれば、無事に口座が開設できます。

ここからは、審査に通過するための4つのアクションについて、1つずつ解説していきます。

4-1.【創業前】資本金額は最低でも100万円以上用意する

審査に通過するための1つ目のアクションは、資本金額は最低でも100万円以上用意することです。

メガバンクで法人口座を作りたいなら、資本金の額は高いに越したことはありません。

なぜなら、資本金の額は、審査の際に下記の内容を判断するための基準となるからです。

・収益性はありそうか
・将来性はありそうか
・信用できそうな会社か

資本金額の目安としては、最低でも100万円以上用意できるのが理想的です。

実際、2022年に新設した株式会社における資本金の割合は、下記のグラフのとおりです。

資本金100~300万円の企業が最も多く、300万円以下の企業が全体の過半数(57%)を占めています。


参考:政府統計の総合窓口「登記統計 商業・法人商業・法人登記(年計表) 登記の種類別・資本金階級別 会社の資本金の額の変動の件数及び金額

メガバンクで法人口座を開設したいと考えているのなら、創業前から、資本金として100万円以上の金額を用意しておくとよいでしょう。

4-2.【面談前】実績証明になる書類を用意する

審査に通過するための2つ目のアクションは、実績証明になる書類を用意することです。

これが最も重要なポイントとなるので、しっかり押さえておきましょう。

前述したとおり、メガバンクで法人口座を開設するためには、下記の書類が必要となります。

メガバンクで法人口座を開設する際の【基本的な必要書類リスト】
▼会社(法人)に関する書類
・登記事項証明書(履歴事項全部証明書など)
・法人の印鑑
・法人の印鑑証明書
・本社確認書類(不動産の登記事項証明書・賃貸借契約書など)

▼手続き者(代表者・担当者)に関する書類
・本人確認書類(運転免許証、健康保険証、パスポート、マイナンバーカードなど)

そのほかにも審査に通るためには、会社の信用性を上げるために、追加でさまざまな書類を用意する必要があります。

下記の図は、重要度の高い順に、用意すべき書類を示したものです。


すべての会社に共通して、用意しておきたい書類は、下記3点です。

すべての会社で用意すべき書類
・許認可証
・自社Webサイト
・自社パンフレット

ここ数年は特に、自社Webサイトがあるかどうかを、審査で重視する傾向にあります。

Webサイトは自分でも作れますので、審査通過率を上げるために、ぜひ制作してみてくださいね。

既に実績がある会社が用意すべき書類は、下記のとおりです。

実績がある会社が用意すべき書類
▼利益が証明できるもの
・取引履歴の分かる通帳
・確定申告の写し
・納税証明書
・決算報告書

▼取引が証明できるもの
・契約書
・請求書
・領収書

・取引先リスト
・取引先からの推薦状・紹介状

実績がある場合、過去に得た利益や、過去の取引を証明できる書類があると信用性が高くなります。

さらに取引先のリストや、取引先からの推薦状や紹介状は効果的です。懇意にしている取引先がある場合には、承諾を得て作成するとよいでしょう。

4-3.【面談前】話す内容を頭に入れておく

審査に通過するための3つ目のアクションは、面談で話す内容を頭に入れておくことです。

面談で話すのは、下記のような内容です。

・代表者のプロフィール
・代表者の学歴や職歴
・会社の事業内容の概要
・事業を行う目的
・事業計画の概要
・法人口座を開設する目的
・面談を受けたメガバンクを選んだ理由

少なくともこれらの項目については、どう答えるかを考え、要点をまとめて、頭に入れておきましょう。

追加で、会社のPRやアピールポイントを伝えられると、よりよい印象が与えられます。

実際に話す練習をしておくと、面談の本番でも自信を持って話せますよ。

面談の相手がどんな人であっても、笑顔でハキハキ対応できるように努めましょう。

4-4.【面談時】身なりを整える

審査に通過するための4つ目のアクションは、身なりを整えておくことです。

ささいなことにはなりますが、実際に身なりで印象はガラッと変わるものです。

面談相手は、自分を「信用してもよい人物かどうか」を見極めようとしてくるということを忘れないようにしましょう。

どんなに小さなことでも、相手からの印象を良くすることを心がけて、行動することが肝心です。

5.メガバンク以外で法人口座を開設できる銀行

5.メガバンク以外で法人口座を開設できる銀行

法人口座を開設できる銀行は、メガバンクだけではありません。

ここからは、メガバンク以外の、下記4つの銀行について紹介します。

(1)地方銀行
(2)信用金庫・信用組合
(3)ゆうちょ銀行
(4)ネット銀行

それぞれの銀行の特長やメリット・デメリットから、どういう人におすすめかも解説します。

【銀行の種類と特長】
種類 特長 向いている会社
地方銀行 ・地域に根ざした銀行 ・地域で事業を行う会社向け
信用金庫 ・地域に根ざし、会員による出資で運営される金融機関
設立直後でも開設しやすい
・地域で事業を行う、中小企業向け
ゆうちょ銀行 ・日本郵政公社の民営化によって生まれ、全国的に支店展開している銀行 ・中小企業向け(1,300万円以上の金額は預けられない)
ネット銀行 ・オンライン上での取引が中心となるインターネット専業銀行
設立直後でも開設しやすい
・あらゆる業種・会社規模に向いている

メガバンク以外のどの銀行を開設しようか迷ったら、ぜひ参考にしてくださいね。

5-1.地方銀行【創業初期に融資を受けたい人におすすめ】

地方銀行とは、各都道府県内をメインの営業地域として、地域密着型のサービスを行っている銀行です。

地方銀行で法人口座を持つメリット

・創業融資が受けやすい
・融資や経営について、相談に乗ってもらいやすい

地方銀行は、創業初期に融資を受ける予定の人におすすめです。

よって、創業初期の段階で融資を受ける可能性のある方に、おすすめです。

続いて紹介する信用金庫・信用組合よりも、対応エリアが広いので、都道府県内、あるいはその近辺の地域で広く事業を行いたい方にもおすすめできます。

5-2.信用金庫【特定の地域に根ざした会社にしたい人におすすめ】

信用金庫は、地方銀行よりも地域密着で、地域住民や企業からの出資を元に運営する、金融機関です。

信用金庫は、将来的に、特定の地域に根ざした会社に育てたい人におすすめです。

信用金庫で法人口座を持つメリット

・法人口座開設の審査はメガバンクや地方銀行と比較するとやや柔軟
・創業融資が受けやすい
・融資や資金繰り、経営など、親身に相談に乗ってもらえる

信用金庫は、法人口座開設の審査も、融資の審査も、ややハードルが低いといわれています。

さらに対応エリアが狭く、金融機関との付き合いが深いというのも特長の1つです。

信用金庫となら、深い付き合いができ、地域に根ざした会社づくりが目指せるでしょう。

5-3.ネット銀行【コスパ・スピード感を重視する人におすすめ】

ネット銀行は、対面の店舗を持たず、オンライン上での取引が中心となるインターネット専業銀行です。

ネット銀行は、コスパやスピード感を重視する方におすすめできます。

ネット銀行の、法人口座開設の審査は、店舗型銀行(メガバンク、地方銀行や信用金庫等)と比較すると柔軟に対応しています。

さらに利用コストが低く、対応エリアは全国で、UI・UXに優れており使い勝手がいいというのも特長です。

ネット銀行で法人口座を持つメリット

・法人口座開設の審査は店舗型銀行と比較すると柔軟に対応
・振込手数料や、ネットバンキングの月額利用料が安い
・24時間365日取引が可能

ネット銀行はコスパとスピード感という強みから、普段使いの銀行にぴったりです。

ただし、原則店舗がないため、銀行との付き合いは深いとはいえず、創業融資がない場合もあるので、ご注意ください。

ネット銀行については「6. スピード感・コスパが高い「ネット銀行」もおすすめ」で、より詳しく解説します。参考にしてくださいね。

地方銀行・信用金庫・ネット銀行特長早み表!


※2024年6月時点 GMOあおぞらネット銀行調べ

メガバンク以外の法人口座の開設を検討する際に上記の表をお役立てください。

6.スピード感・コスパが高い「ネット銀行」もおすすめ

6.スピード感・コスパが高い「ネット銀行」もおすすめ

下記の表から分かるとおり、ネット銀行はコスパのよさや使い勝手の良さに強みがあります。

  ネット銀行 店舗型銀行
店舗 原則なし あり
ATM 原則専用ATMなし
コンビニ等にある提携ATMを利用
専用ATMあり
営業時間 24時間365日利用可能
(システムメンテナンス時を除く)
窓口:原則平日9時~15時
インターネットバンキング利用にも時間制限がある場合もある
振込手数料 同行内:約0~100円
他行宛て:約150~250円
同行内:約100~200円
他行宛て:約250~350円
インターネットバンキング
月額利用料
0円~ 約1,000~4,000円
口座開設の
審査期間
約1~2週間 約2~4週間
審査の難易度 比較的柔軟 厳しい

もし、創業1年以内に融資を受ける予定がないのであれば、創業当初はネット銀行で1つ法人口座を持っているだけで、普段使いには十分です。

融資の予定があり、最初の口座をメガバンクや地方銀行、信用金庫などで開設した場合でも、ネット銀行の口座を作って、2つの口座を使い分けると、効果的に活用できますよ。
こちらの記事もおすすめです。
>>法人口座は複数あると便利!資金管理改善&経費削減につながる活用法

ここからは、ネット銀行で法人口座を開設することで得られる3つのメリットについて解説します。

・口座開設審査が店舗型銀行と比較すると柔軟
・コスパに優れている
・使い勝手がいい

ネット銀行で法人口座を作るかどうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。

6-1.口座開設審査が店舗型銀行と比較すると柔軟

ネット銀行の法人口座が開設しやすいのは、下記3つの条件がそろっているからです。

・口座開設審査が柔軟
・手続きが簡単
・スピードが早い

法人口座を作るためには、審査が必要で、ネット銀行も同じです。

しかし、メガバンクとは違う基準で審査するなど創業間もない会社にも、柔軟な対応をしてくれます。

さらに、口座開設の手続きは、原則、スマホが1台あれば、インターネット上で完結します。

中には、手続き~審査~開設までのスピードが早く、最短即日で開設できる銀行もありますよ。

ネット銀行なら、タスクが山積みで1分1秒も惜しい創業期に、余計な時間を使わずに開設できます。

6-2.コスパに優れている

ネット銀行で法人口座を作る2つ目のメリットは、コストパフォーマンスに優れているところです。

コスト面でのメリットとして、具体的には、下記2つが挙げられます。

・振込手数料が安い
・インターネットバンキング利用料が無料

下記の表は、具体的なコストを示したものです。

  ネット銀行 店舗型銀行
振込手数料 150~200円台/件 500円前後/件
インターネット
バンキング

利用料
無料 2,000~3,000円/月

ネット銀行は、振込手数料の相場が、1件につき150~200円台です。店舗型銀行の場合、1件につき500円前後するのが一般的なので、ネット銀行だと半分近く抑えられることが分かります。

さらに、ネット銀行では、インターネットバンキングの月額利用料は基本的に無料です。

店舗型銀行のネットバンキングを使うには、月に2,000~3,000円ほどの利用料がかかる場合もあります。今後のランニングコストを考えると、痛い出費ではないでしょうか。

会社の創業期初期は、出費が多く、収入も少ない、経済的にシビアな時期です。

そこで、身近なところからコスト削減を狙う手として、ネット銀行を選択肢に入れるとよいでしょう。

普通預金や定期預金の金利が高いという点でも、コスパのいいメインバンクとして活用できますよ。

6-3.使い勝手がいい

ネット銀行で法人口座を作る3つ目のメリットは、普段使いにぴったりの使い勝手のよさです。

ネット銀行は、スマホやPCとネット環境さえあれば、24時間365日いつでも好きなときに使えます

従来の店舗型銀行や、そのATMを利用する場合、その設置場所まで行き、振込や預金、引出、記帳といった作業を行う必要がありました。

しかも、銀行は基本的には平日の日中など、限られた時間しか利用できません。コンビニのATMにも、利用できる曜日や時間には制限があり、いつでも自由に使えるわけではありません。

ネット銀行の場合は、場所や時間にとらわれず、いつでもリアルタイムでお金のやり取りができるので、銀行窓口が閉まっている早朝や15時過ぎでも、入金状況の確認やその日中の振込(※)に対応でき、クライアントのニーズにも、すぐに対応できます。
※振込先金融機関が、モアタイムシステムに対応していない場合や、受取人さまの口座の状態によっては、即時振込されない場合があります。

7.ネット銀行で法人口座を開設するならGMOあおぞらネット銀行

7.ネット銀行で法人口座を開設するならGMOあおぞらネット銀行

ネット銀行の中でもおすすめしたいのはGMOあおぞらネット銀行です。
GMOあおぞらネット銀行は、下表のような強みを持ち、利用者さまに満足していただけるサービスを提供しています。

【GMOあおぞらネット銀行の3つのメリット】
・最短即日~2営業日で口座開設可能!スピーディーで手間のない口座開設
・振込手数料は145円で業界最安値水準!振込手数料月20回まで無料の開設特典あり
・便利なサービスが充実で使い勝手抜群

7-1.最短即日~2営業日で口座開設可能!スピーディーで手間のない口座開設

GMOあおぞらネット銀行では、スピーディーで手間なく法人口座を開設していただけます。

法人口座開設の特長は下記のとおりです。

【GMOあおぞらネット銀行法人口座開設】
・最短即日~2営業日(※1)で法人口座開設が可能
・印鑑レス・ペーパーレス・郵送レスで完全オンライン完結
・必要書類は《本人確認書類》と《事業内容確認書類1点以上》のみ(※2)

※1:2024年2月実績値
※お客さまの状況によって異なる場合があります。
※郵便事情によって異なります。
※2 申込内容によってはほかの書類の提出が必要になる場合もあります。詳細はこちら:法人口座ご利用までの流れ

申込準備の手間も少ないので、設立後すぐに法人口座を持つことが可能です。

7-2.振込手数料は145円で業界最安値水準!振込手数料月20回まで無料の開設特典あり

GMOあおぞらネット銀行は、他行宛ての振込手数料が145円/件と、業界最安値水準(※1)です。GMOあおぞらネット銀行間の振込手数料と口座維持費用は無料です。

※1 2024年6月時点GMOあおぞらネット銀行調べ。調査対象範囲は、大手行およびインターネット専業銀行のうち法人顧客向け口座を提供している銀行。各社の手数料割引のプログラムや期間限定等のキャンペーン等は除く。

【GMOあおぞらネット銀行の手数料】
振込手数料(当社間) 0円/件
振込手数料
(他行宛て)
通常 145円/件
口座開設月の翌々月まで(設立1年未満なら登記上の設立月から12カ月間)毎月20回まで無料
振込料金とくとく会員(※2) 129円/件(月額利用料500円)
口座維持費用 0円

※2 振込料金とくとく会員:毎月末日に翌月分の月額利用料をお支払いいただくことで、各種サービスにて、さまざまな優遇を受けられる法人のお客さま向けサービスです。詳細はこちら:振込料金とくとく会員

さらに、口座開設月の翌々月までは他社宛ての振込手数料も、毎月20回まで無料になります。設立1年未満の会社なら、登記上の設立月から12カ月間、毎月20回無料です。

設立当初からGMOあおぞらネット銀行を利用すれば、法人口座にかかる経費を大きく抑えることができるでしょう。

7-3.便利なサービスが充実で使い勝手抜群

GMOあおぞらネット銀行は、便利な法人向けサービスを幅広く提供しています。

【GMOあおぞらネットの銀行の便利な法人向けサービス】
・最大1%キャッシュバック(※)のビジネスデビットカード
・税金・社会保険料の口座振替、さらにPay-easy(ペイジー)も対応しているので法人に必要な支払いが網羅できる!
・代表口座1つにつき、追加口座を最大19口座まで開設可能
・総合振込利用で一度に最大9,999件の振込可能
・創業期・赤字でも借入可能な融資(利用)枠型ビジネスローン「あんしんワイド」
・安くて、早くて、便利な海外送金「GMOあおぞらネット銀行海外送金(法人)powered by Wise」
など

※税金や公共料金など一部キャッシュバック率が異なる利用先あり。キャッシュバック率の詳細はこちら

GMOあおぞらネット銀行は、システム開発を内製化しており、ユーザーが使いやすいサービス設計を行っています。

充実した法人向けサービスをさまざまなビジネスシーンで上手く活用し、経理の効率化や競争力の強化につなげていただければと思います。

GMOあおぞらネット銀行法人口座開設を申し込む

まとめ

創業初期の企業は、メガバンクの法人口座の審査を通過するのは難しい場合もあります。
ですが、メガバンクで審査に通過したいのなら、下記のポイントを重視しましょう。

(1)【創業前】資本金額は高ければ高い方がいい
(2)【面談前】可能な限り書類を用意する
(3)【面談前】話す内容を頭に入れておく
(4)【面談時】身なりを整える

下記3つの銀行でも法人口座の作成ができますので必要に応じてご検討してみるのもおすすめです。

(1)地方銀行
(2)信用金庫・信用組合
(3)ネット銀行

特にネット銀行は、コスパのよさや使い勝手の良さに強みがあるので、普段使いに便利ですよ。

※ 本コラムは2024年6月14日現在の情報に基づいて執筆したものです。
※ 当社広告部分を除く本コラムの内容は執筆者個人の見解です 。

【税理士監修】会社設立に関するお悩み解消
\銀行だからこその情報が盛りだくさん/
会社設立お役立ちマニュアル無料でプレゼント!

【税理士監修】会社設立に関するお悩み解消
\銀行だからこその情報が盛りだくさん/
会社設立お役立ちマニュアル無料でプレゼント!