金融犯罪の詳細
お客さまの大切な財産を騙し取ろうとする金融犯罪は、警察がどれだけ注意を促しても一向に減りません。
なぜ減らないのでしょうか。その理由は、犯人は人を騙す専門の「プロ集団化」しているからです。
彼らは人間心理に精通しており、複数の共謀者と役割分担し、よくできたシナリオと迫真の演技によって、実に巧みに人を騙します。
そんな金融犯罪も、普段からの心構えと、簡単な備えだけで、必ず見抜いて撃退できるのです。
ここでは代表的な金融犯罪手口とそれらに対する対策をご紹介します。
振り込め詐欺・その他の特殊詐欺
振り込め詐欺などの特殊詐欺にご注意ください
近年、振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺の手口は、ますます巧妙かつ多様化しています。
親族や公的機関の職員を名乗り、あたかも緊急性のある出来事が発生しているかのように装って、
お客さまに接触し、現金やキャッシュカード、個人情報などを騙し取ろうとするのが特徴です。
従来の「オレオレ詐欺」に加え、「還付金詐欺」や「ニセ警察官詐欺」などの手口も増加しており、
電話やSNS通話を通じて警察手帳や検察手帳を見せたり、銀行振込やATM操作を指示して金銭をだまし取るといった被害も発生しています。
さらに近年では、SNSを利用した投資詐欺やロマンス詐欺も広がっており、
実在する著名人や恋愛感情を利用して相手の信頼を得たうえで、金銭をだまし取るケースが多数報告されています。
被害額が高額になる傾向もあり、SNS上のやり取りにも十分な注意が必要です。
このような被害を防ぐためには、各手口の特徴をあらかじめ理解し、少しでも不審に感じた場合は、
すぐに通話ややり取りを中断し、警察や当社までご相談ください。
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事例 1
オレオレ詐欺
ご親族を装って電話があり、金銭や人間関係、事故などのトラブルに合っていることを告げ、解決のために大至急お金が必要であると訴えます。
共謀者が債権者、警察、被害者になりすまし、次々電話してくることで、切迫した状況を演出します。 -
事例 2
架空請求詐欺
有料サイトや消費料金の未払いを理由に、「今日中に支払わなければ裁判になる」などとメールやSNSで脅す手口です。
また、インターネット閲覧中に「ウイルスに感染しました」と表示させ、サポート費用を名目に金銭をだまし取るケースもあります。 -
事例 3
融資保証金詐欺
貸金業者を名乗り、「誰にでも融資します」「簡単審査」「担保不要」などと書かれた文書を送付し、申し込んできた者に対し、「保証金」「返済力証明」などの名目でお金を要求します。実在する貸金業者の名称やロゴマークが無断使用されていることもあります。
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事例 4
還付金詐欺
税務署や自治体などを名乗り「税金や医療費などを返還する」「今日が手続きの締め切り」「まだ間に合うので今から言うように端末を操作して下さい」といって、あたかも自分の口座に入金手続きをしていると思い込ませて、実際には振り込み出金させます。
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事例 5
預貯金詐欺
警察官や金融庁、全国銀行協会、役所の職員などを名乗り、「逮捕状が出ている」「口座が犯罪に使われている」「資産を守るために調査が必要」「医療費の過払いがある」などと偽り、キャッシュカードや暗証番号の提出を求めたり、現金を第三者口座に振り込ませる手口です。
電話やSNS通話を切らせず、偽の警察手帳や逮捕状を見せて信用させるなど、巧妙な演出が使われます。 -
事例 6
金融商品詐欺
価値のない未公開株や高額な商品について嘘の情報を伝え、「購入すればもうかる」などと信じ込ませ、その代金を騙し取る手口です。
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事例 7
ギャンブル詐欺
「ロト6の当せん番号は事前に予測できる」「パチンコの打ち子を募集」などと雑誌やインターネット、メールで勧誘し、興味を持って連絡してきた人に対し、登録料や情報料、ソフト購入費などを支払わせる手口です。実際には仕事の紹介はなく、当せん番号も既に公開されたものを使って信じ込ませ、その後連絡が取れなくなります。
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事例 8
交際あっせん詐欺
「女性を紹介する」などと雑誌やインターネット、メールなどで勧誘し、申込をしてきた人に対して、会員登録料や保証金などの名目で金銭を支払わせ、騙し取る手口です。
実際には紹介が行われず、その後連絡が取れなくなるケースが多く確認されています。 -
事例 9
キャッシュカード詐欺盗(窃盗)
警察官や全国銀行協会、大手百貨店の職員などを名乗り、「キャッシュカードが不正に利用されているため、無効化の手続きが必要です」と偽ってカードを準備させ、隙を見てポイントカードなどとすり替えて盗み取る手口です。
気づかないうちにキャッシュカードだけが持ち去られています。 -
事例 10
SNS型投資詐欺
主にSNSなど非対面のやり取りを通じて投資を勧誘し、実際には存在しない投資話をもちかけて金銭を騙し取る詐欺です。著名人の名前や写真を悪用した偽の広告や、「必ずもうかる」「自分ももうかった」「あなただけに教える」などの言葉で信用させ、投資金や手数料の名目で繰り返し送金させるケースもあります。
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事例 11
SNS型ロマンス詐欺
SNSやマッチングアプリで出会った相手とやりとりを重ね、恋愛感情を抱かせたうえで「結婚資金が必要」「2人の将来のため」「高額の医療費がかかる」などと持ちかけて、暗号資産の購入や架空の投資話に誘導し、金銭を騙し取ります。最初は利益が出たように見せかけ、出金を求めるとさらに送金させられるケースも起きています。
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その他
その他
特殊詐欺の手口はますます巧妙かつ多様化しており、ここで紹介したのはほんの一部に過ぎません。これまでにない新たな手口も日々確認されているため、「自分は大丈夫」と油断せず、常に最新の情報に注意し、冷静に対応することが大切です。
当社、当社グループ等を名乗る連絡
GMOあおぞらネット銀行、あおぞら銀行グループ、GMOインターネットグループ企業の社員の名を騙り、口座番号、暗証番号などを聞き出します。
事例
GMOあおぞらネット銀行から確認の連絡が
GMOあおぞらネット銀行のサポート担当者から口座が凍結されているという連絡が入る。
確認のため、本人確認および口座番号、支店、パスワードなど聞かれたことに答えた。

当社口座から銀行口座を電話で確認することはありません
こうした電話は、当社を名乗り、不正に口座情報を入手するためにお客さまにご連絡しています。
当社やグループ会社だけでなく警察を名乗り情報を聞き出してくる事例も確認されています。
電話での確認は一切行わないので答えないようご注意ください。
口座の譲渡・売買
口座の譲渡・売買とは、開設した預金口座を銀行に無断で、口座名義を変更することなく他人に譲渡したり・売り渡す行為です。
こうした行為はれっきとした違法行為です。相手に譲り渡した銀行口座は、振り込め詐欺やヤミ金等の犯罪の振込先口座として利用されます。
事例
警察から突然呼び出しが
インターネット上で「手軽にもうけることができます」という案内を見つけたので、早速問い合わせ、相手の説明を鵜吞みにし安易に応じる。
その際、相手から指示されたとおりに、自分の名義で銀行口座を開設し、それをそのまま譲渡した。
自分が違法行為を行った意識はなく、まして犯罪に加担しているという自覚もないまま、ある日、突然警察から呼び出しを受け、逮捕される。
そして、譲渡した自分の口座が、振り込め詐欺等の犯罪行為の口座に利用されていたことを知らされる。

「銀行口座を作るだけで手軽にお小遣い稼ぎができます」「不要な銀行口座を高く買い取ります」といったインターネット広告やダイレクトメール、口コミなどの類は、すべて犯罪組織が犯罪利用口座を仕入れるための、大変危険な罠なのです。
預金口座の売買は犯罪です
預金口座の譲渡・売買・貸与を行うことは法律で禁止されています。
口座を買う側だけでなく、売る側も罪に問われることをご認識ください。
譲渡・売却・貸与等の犯罪行為が判明した場合、当該口座の強制解約の措置を取らせていただき、直ちに当局に通報いたします。
当社からの通報は、全銀行に連携され、当社以外の銀行口座も強制解約されることに加え、その後長期間に渡り、どの銀行にも口座が開設できなくなりますので、口座の譲渡・売買は絶対に行わないでください。
振り込め詐欺や類似詐欺にあわないためには?
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対策 1
普段からご家族・ご親族の連絡先を確かめておく
ご家族・ご親族の携帯電話番号やお勤め先の電話番号などの連絡先を把握しておき、いつでも確実に連絡が取れるようにしておいてください。
ご親族からの「トラブルを起こしたのでお金が必要」という電話があったら、どんなに切迫していても、ほかのご家族・ご親族に相談するとともに、この時の電話で伝えられた連絡先ではなく、あらかじめ把握していた既知のご本人の連絡先に連絡を試みてください。 -
対策 2
伝えられた身分を鵜呑みにせずご自身で確認する
警察や弁護士、行政機関などを名乗る者が連絡をしてきた場合は、インターネット検索や電話番号案内(104)等で当該所属団体が実在するか、実在するならその連絡先を調べ、電話を架けて該当する個人が存在するか確かめてください。
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対策 3
心当たりのない請求には応じず無視する
返信も問い合わせもせず、無視してください。不安になった時や、請求がしつこい時は、迷わず警察に相談しましょう。
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対策 4
見知らぬ業者からの儲け話などに騙されない
ノーリスクで必ずもうかる投資も、ウラの無いオイシイ話も、残念ながらありません。仮に本当にそのような話があったとして、誰が赤の他人に案内するでしょうか。
こちらのサイトもあわせてご確認ください。
キャッシュカードを第三者に渡さないでください
「当社、当社グループ等を名乗る連絡」でご紹介した事例は、インターネットバンキング利用情報を盗み出す手口ですが、類似の犯罪事例として、警察や銀行協会職員、当社社員を名乗るものが、お金を要求する代わりに、「お客さまの口座になんらかの問題が発生しており、被害防止のために」といった口実で、言葉巧みにキャッシュカードを一時預けるように求め、あわせて暗証番号を聞き出してATMで出金する手口が多発しております。
キャッシュカードは大切に保管し、決して第三者にお渡しすることがないようご注意ください。
オンラインカジノを利用した賭博は犯罪です
オンライン上でギャンブルをする「オンラインカジノ」は、たとえ海外で合法的に運営されている場合であっても、日本国内からアクセスして利用することは「賭博罪」などの犯罪になります。
また、スポーツベッティングなど、名称や内容にかかわらずオンライン上で行われるギャンブルも、同様に法律違反となるため、利用しないようお願いいたします。(国内の公営ギャンブルを除く)。
当社の口座を通じてオンラインカジノサイト等への課金が確認された場合は、お取引を制限させていただきますのでご注意ください。(第三者を介した課金も含みます)。
もし金融犯罪被害に遭われたら
万一、金融犯罪の被害に遭われるようなことがあれば、まずは早急に警察へ被害届を提出されるようお願いいたします。
GMOあおぞらネット銀行は、警察等関係機関からの照会に対して情報提供等を行い捜査に協力してまいります。
https://gmo-aozora.com/security/relief.html
当社口座への振込で詐欺被害に遭われたお客さま
金融犯罪対策室
【受付時間】
平日9:00~17:00
当社口座への振込で詐欺被害に遭われたお客さまの専用窓口です。
その他のお問い合わせは受付できません。