ご利用事例
- API接続・BaaS
- バーチャル口座
株式会社サイバーレコードさま、株式会社シフトセブンコンサルティングさま、株式会社カルティブさま
銀行APIと立替払い、振込入金口座を組み合わせ画期的なサービスを共同開発
GMOあおぞらネット銀行の多数のサービスを活用し、新たなサービスを共同開発された「株式会社サイバーレコード」さま、「株式会社シフトセブンコンサルティング」さま、「株式会社カルティブ」さまに、当社の各種サービスを導入するに至った経緯やサービスを利用して良かったことなどについてお話をうかがいました。
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株式会社サイバーレコードさま
時代とともに急増するECサポート企業の中でも、商品企画からデザイン、写真撮影、マーケティング、カスタマー対応までクライアントに代わり一括代行する独自のスタイルで、その地位を確立。近年は、それらのノウハウを生かしたふるさと納税事業で、多数の地方自治体の支援にも注力しています。
企業サイト:https://cyber-records.co.jp合志 祐哉さまアカウントマネジメント局ゼネラルマネージャー
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株式会社シフトセブンコンサルティングさま
主務大臣認定を受けたマイナンバーカードを取り扱える事業者として、自治体と寄付者が直接つながり、「自治体マイページ」や「オンラインワンストップ申請」機能の提供、「ふるさと納税e-Tax連携サービス」など、ふるさと納税に関するさまざまなサービス提供を行っています。
企業サイト:https://www.shift7.jp小田原 貴樹さま経営戦略担当・リーダー
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株式会社カルティブさま
株式会社カルティブは『教育、地域、文化を継続するきっかけづくりと潤滑油』をミッションとして、自治体や企業のパートナーとして『考えていること』、『やりたいこと』を一緒に作り上げる会社です。
企業サイト:https://cultive.co.jp/池田 清さま代表取締役CEO
<今回の取り組みと4社の役割>ふるさと納税返礼品事業者向け 自動スグ払いサービス「ARLY(アーリー)」を共同開発
返礼品事業者さまの資金繰り改善、自治体の寄付増加やDX等、ふるさと納税に係る各種課題の解消を目指し、4社の強みを生かして新サービスの検討を開始しました。GMOあおぞらネット銀行は、新サービスで実現したいことをヒアリングし、「立替払いサービス」と「銀行API」、「振込入金口座」を組み合わせるスキームをご提案。結果、『ふるさと納税返礼品事業者向け自動スグ払いサービス「ARLY(アーリー)」』の誕生につながりました。
「ARLY」における4社の役割
サイバーレコードさま | EC運営の知見やサポート体制などの強みを生かし、ふるさと納税返礼品事業者向け自動スグ払い「ARLY」の提供を行います。自治体へのご提案や、返礼品事業者さまへの説明会の実施を通じて、「ARLY」の導入を推進します。 |
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シフトセブンコンサルティングさま | 主務大臣認定を受けたマイナンバーカードを取り扱える事業者としての態勢を有したうえで、「ARLY」における返礼品事業者登録や自動払いのシステム構築を担当しています。 |
カルティブさま | 地方創生やふるさと納税への知見を生かし、主として「ARLY」サービス企画を行います。また同サービスの開発・運営についても助言を行っています。 |
GMOあおぞらネット銀行 | 「ARLY」サービスの実現に向け、立替払いサービス、銀行API、振込入金口座を提供しています。また返礼品事業者さまの法人口座開設をご支援します。 |
<GMOあおぞらネット銀行のかんたん組込型金融を利用したきっかけ>地方創生に貢献する新サービス開発のため
個人版ふるさと納税は、年収がある程度把握できる年末にかけて駆け込みで寄付が集中する傾向にあります。大量に返礼品発送しても自治体から入金されるのは数カ月後。そのタイムラグから、資金繰りが悪化したり、手元資金に不安を抱えたりする返礼品事業者がいます。過去には、資金繰りの悪化から倒産した事業者もありました。ふるさと納税は、地方創生につながる取り組みであるのに、地方企業の資金繰りを圧迫するのは課題だと考え、何とかこの課題が解消できないか、というところからサービスの検討が始まりました。また極力安価にサービスを提供できるようサービスの裏側は人手をかけず、銀行APIで極力自動化したいと考えており、GMOあおぞらネット銀行さんにまずご相談しました。結果、立替払いと振込入金口座も合わせて提案いただき、返礼品事業者の課題も解決しつつ、サービスの裏側の自動化も実現することができました。
<こんな風に使っています>銀行APIと立替払いサービスを用いて自治体の寄付増加に貢献
「ARLY」は、返礼品が寄付者に届けられると振込APIによって、返礼事業者へ自動で返礼品代金が即時に支払われます。本来、返礼品代金は、自治体から支払われるのですが、それだと入金が遅くなるため、GMOあおぞらネット銀行の「立替払い」を使ってスグ払いする仕組みにしています。また自治体からの入金は、複数自治体の入金が混在してしまい経理処理の手間となることを回避するため、自治体ごとに振込入金口座を発行し、入金管理の自動化も実現しました。
<利用されてよかったこと>柔軟な対応で地方創生に貢献しながら事務コスト削減を実現
返礼品代金の早期支払いにより、資金繰りの課題が解決されれば、返礼品事業に参入しようという企業も増え、結果として自治体への寄附増加につながり、それらが地方創生に役立てられるという好循環が生まれます。また、銀行APIによって、「ARLY」に「振込」という銀行機能を組み込み、自治体の業務管理システムと連携することで、自治体の返礼品代金の支払い作業の自動化の実現につながりました。
銀行APIを利用する前は、業務管理システムから必要なデータを抽出後、CSVデータを他行のインターネットバンキングにアップロードして振込をするといった作業の分断や手入力の手間がかかっていたため、事務の負担が大幅に軽減されました。
また、さまざまなルールやガイドラインが厳しい金融業界において、それらを遵守しつつ柔軟にフットワーク軽く、ビジネススキーム検討の初期段階から対応していただけた点も良かったポイントです。
サービスを作り込んでいく中で、機能改修など場合によっては要望し難い内容も互いに相談できる関係性を構築できました。
<今後の取り組み>サービスのさらなる改善と利用促進を図る
サイバーレコードさま
返礼品事業者の資金繰りは、全国の自治体共通の課題だと思うので、すべての自治体の人に導入していただけるよう推進していきたいと思います。
シフトセブンコンサルティングさま
大企業や一部の業種では、金融DXは進んでいますが、地方の小さな事業者も、そのテクノロジーを使えるようになるには大きな障壁があります。今回の取り組みによって、金融DXを中小の法人にも取り入れてもらえるようになるのは、大きなチャンスであり、金融DXの取り組みをもっと広げていきたいと思います。
カルティブさま
ふるさと納税のキャッシュフローの課題は、全国1788の自治体に共通するものだと思います。ほかの地域でも取り組んでくれる連携を増やし、全国各地の地域の課題解決を進めていきたいと思います。
本インタビューは2023年1月に実施したものです。
※「かんたん組込型金融サービス」は2023年9月15日「BaaS by GMOあおぞら」にサービス名称を変更しております。