ご利用事例

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GMOクリエイターズネットワーク株式会社

GMOクリエイターズネットワーク株式会社

フリーランスに特化した金融支援サービス「FREENANCE」にAPI接続サービスを活用

GMOあおぞらネット銀行のAPI接続サービスをご利用中の「GMOクリエイターズネットワーク株式会社」に、口座を開設した経緯や、API接続サービスを利用することで得られたメリット、満足している点などについてお話を伺いました。

GMOクリエイターズネットワーク株式会社

当社は2002年に早稲田大学の学内ベンチャーとして設立された企業です。2006年にGMOインターネットグループにジョインしました。ライターさんやカメラマンさんとお仕事をマッチングする事業を通じて、「Webコンテンツ制作支援」を行っております。2018年10月からは「FREENANCE(フリーナンス)byGMO」(以下「FREENANCE」)というクリエイターさま向けの金融支援事業をスタートしました。
企業サイト:https://www.gmo-cn.jp

次松 武大氏
GMOクリエイターズネットワーク株式会社 執行役員次松 武大氏

クリエイターさま向けの金融支援事業の事業責任者をしています。

<どんなビジネスをされているのか>「FREENANCE」サービスでフリーランスの事業を支える

当社では大きく分けて2つの事業を運営しています。まず1つは、当社設立からの既存事業でもある「studio woofoo byGMO」に登録していただいているフリーランスのライターやカメラマンといったクリエイターのみなさまとともに行っている、Webを中心としたコンテンツ制作事業です。依頼は主に企業さまからいただいておりますが、最近では個人向けの出張撮影といったサービスも手がけています。
もう1つはフリーランス向けのお金と保険のサービスである「FREENANCE(フリーナンス)」の運営です。「FREENANCE」は大きく2つのサービスから成り立っています。1つが「保険」、もう1つが「即日払い」です。

1つ目の「保険」ですが、「FREENANCE」に登録するだけで、損保ジャパンさまのフリーランス特化型の損害賠償保険「あんしん補償」を登録ユーザーさまに無料で自動付帯しています。例えば、仕事中の事故や納品物の欠陥を原因とする事故などでクライアントさまに損害を与えてしまった場合には最高5,000万円までの補償を行います。
この点に魅力を感じて加入してくださるフリーランスの方々が非常に多いです。

2つ目の「即日払い」は、フリーランスの方がクライアント先に提出した請求書を当社が買い取り、手数料を差し引いた買取代金を同日中に現金を口座にお振り込みするというものです。
フリーランスでのお仕事は、月末締めで代金の振込が1~1.5カ月先となるケースが一般的ですが、本サービスを利用することで請求書を早期に資金化できるため、キャッシュフローを改善できます。また請求処理したあと、数か月先の入金確認が手間といった方にもお喜びいただいています。

フリーランスの方々へアンケートをすると、収入面においては「不安定である」といった回答が目立つことが分かりました。「フリーランスに安心を」という思いを形にしたのが「FREENANCE」です。
フリーランスの方の不安な状況を打開するためのひとつのソリューションとして、同サービスを使っていただきたいと考えています。

全ユーザーさま分の保険料はGMOクリエイターズネットワークが負担しています。そのため、当社の収入と言えるのは「即日払い」の手数料のみです。サービス開始前は、事業としてそれだけでやっていけるのかという不安がありましたが、ふたを開けてみたら予想以上に多くの方に即日払いを利用していただいており、リピーターも多いことから、今後も需要があると確信しています。

<API接続サービスを利用したきっかけ>API接続が「FREENANCE」サービス実現の後押しに

「FREENANCE」に登録していただくと、ユーザーさま一人一人に、委託料を収納するためにGMOあおぞらネット銀行の振込入金口座(バーチャル口座)が自動的に割り当てられる仕組みとなっています。振込入金口座(バーチャル口座)とは、代表口座と紐づいていながら口座番号や名義が異なる「仮想(バーチャル)口座」です。ユーザーさまごとに手作業でバーチャル口座を発行するのは現実的ではなく、API接続によって自動発行することが不可欠でした。

当時このような仕組みを提供する銀行はなく、GMOあおぞらネット銀行のAPIは革新的なものと言えると思います。当社では代表口座に対して何千から何万とひもづくようなケースがあるため他行で実現させることは難しいでしょう。「FREENANCE」のサービスイン直前にGMOあおぞらネット銀行がバーチャル口座発行のAPI提供を開始されたことは大きな後押しになりました。手作業で口座を都度作らなくても即座にバーチャル口座が発行される仕組みを実現できたのはGMOあおぞらネット銀行あってのことだと感じています。

<こんな風に使われています>ユーザーの事業収入を与信スコア化

バーチャル口座は1案件や1ユーザー毎に口座番号を発行できるため入金管理がしやすいのです。一般的な銀行口座だけですと、旧姓で振り込む方や複数の案件をまとめて振り込むなど、「誰がいくら、どの分を振り込んだのか」を把握するのが難しいケースもありました。そのような確認作業を簡便にするためにバーチャル口座を利用するケースは多いと聞きますが、当社の場合は「FREENANCE」ユーザーさまそれぞれのお名前で口座を作るという使い方をしています。

ユーザーさまのお名前で登録されているバーチャル口座は、当社の銀行口座に紐づいています。ユーザーさまが請け負った仕事の収納用口座としてバーチャル口座を利用いただくことで、当社で振込件数やお取引のある企業さまを口座情報から把握できます。
そこから、当社はユーザーさまの事業収入や振込件数から与信スコア化し、使い続けることで「FREENANCE」の「即日払い」の手数料が下がったり、「即日払い」の上限金額が高まったりといったサービスにつなげています。ユーザーさまにも使い続けるメリットをお感じいただいています。

また、「即日払い」で当社が買い取る請求書は、振込先としてこのバーチャル口座が指定されていることが条件になっています。
このため「即日払い」を利用したユーザーさまが当初の支払い期日に、受け取った代金を当社の口座に振り込む必要がなく、取引先の企業さまが直接、このバーチャル口座に振り込むことで回収を自動化できるメリットもあります。

<利用されてよかったこと>APIの種類の豊富さがさらなる新機能を生む

GMOあおぞらネット銀行はさまざまな種類のAPIを提供されているので、当社としても新しい機能を開発しやすく、銀行機能の一部をサービスに組み込みやすいことが魅力ですね。

また、「こういった機能を作りたい」とお伝えするとGMOあおぞらネット銀行の担当者からスピーディーに回答をいただけるなど、銀行APIに対する意識の高さや熱量は常に感じていて、全幅の信頼を寄せています。

<今後の取り組み>与信スコアを活用した金融サービスへ向けて

「FREENANCE」のサービス拡充について、今後もGMOあおぞらネット銀行とともに取り組んでいく計画を立てています。フリーランスの方々へのアンケートで「収入が不安定」の次に多く挙げられる悩みが実は「社会的身分が低い」というものなんです。もちろん一概には言えませんが、例えばローンが組めなかったり、クレジットカードが作れなかったり、賃貸物件を借りる際の審査に落ちたりするといったケースもフリーランスの方々からよく聞きます。そういった時に「FREENANCE」の与信スコアを活用することができないかと考えています。与信スコアをひとつの審査材料として、住宅ローンや事業性ローンを組むことができるようなサービスをGMOあおぞらネット銀行とともに検討していく予定です。

フリーランスの方々の社会的信用向上をサポートさせていただく役割のひとつとして、リース株式会社さまが手掛けるフリーランスのための与信サービス「smeta/スメタ」での取り組みがあります。

「smeta/スメタ」では、「FREENANCE」に登録しているユーザーさまの与信枠(借りられる家賃の上限額)を一律で1万円上げるという制度をとっておられます。例えば、現在の収入から家賃の上限が10万円と判断されている場合、「FREENANCE」に登録していることによって11万円まで上げることができます。

「FREENANCE」では登録時にGMOクリエイターズネットワークで写真入りの身分証明書を使用した本人確認や、独自の反社会的勢力データベースと照合が行われています。本人確認がしっかり行われているという理由から「smeta/スメタ」は家賃の与信枠の上限を1万円アップすることにされたようです。

当社は、「FREENANCE」を、フリーランスの方が安心して働くためのインフラとして活用していただきたいと思っています。ユーザーさまが気づかない間も、事業や日常生活のさまざまな面において“サポートしている”ような立ち位置を今後も目指していきたいと考えています。

GMOあおぞらネット銀行のAPI接続サービスが「FREENANCE」誕生のきっかけのひとつとなった事例をご紹介いたしました。今後もフリーランスの方々が安心して活動できるサービス開発を目指すという、「GMOクリエイターズネットワーク株式会社」。今後の新たな取り組みでも、GMOあおぞらネット銀行がお役に立てるよう、新たなサービス開発に努めます。

本インタビューは2020年2月に実施したものです。

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