ご利用事例
- バーチャル口座
- API接続・BaaS
SAMURAI証券株式会社さま
最先端のクラウドファンディング事業に、
GMOあおぞらネット銀行のフレキシブルさがマッチする
当社の法人口座をご利用いただいている「SAMURAI証券株式会社」さまに、利用を検討された経緯や、実際に利用することでのメリット、満足している点などについてお話を伺いました。
SAMURAI証券株式会社さま
主に、クラウドファンディング事業や投資銀行事業などを展開されている企業さまです。
企業サイト:https://sajp-sec.co.jp/
-
SAMURAI証券株式会社 代表取締役社長中山 幹之さま
大手電機メーカー、証券会社、コンサルティング会社などを経て、2019年6月、SAMURAI証券株式会社代表取締役社長就任。
-
SAMURAI証券株式会社 財務経理部・経営企画部 部長清水 慶一さま
証券会社、コンサルティング会社などを経て、2019年10月、SAMURAI証券株式会社入社。
<どんなビジネスをされているのか>確固たる経営管理体制のもと、クラウドファンディング事業を展開
当社は、主にクラウドファンディング事業を展開し、「SAMURAI FUND(サムライ ファンド)」の運営を行っています。同サービスは、「自分の‘Like’で投資しよう。」をキーワードに、個人投資家の方々に気軽でより楽しい投資機会を提供するプラットフォームです。インターネットに特化することで運営コストを低減し、大手証券では手がけにくい中小規模案件を中心に金融商品化を行っています。
なお、「SAMURAI証券」という社名からもわかる通り、当社は第一種金融商品取引業に登録。その上で、第二種金融商品取引業の領域であるクラウドファンディングサービスを提供している点が大きな特色です。当社と同様に一種業登録のもとでクラウドファンディング事業を展開している企業は、日本全国でも数えるほどしかありません。なぜなら、金融庁の監督レベルが一種業基準の非常に厳しいものになるためです。さらに当社の場合には、上場企業である「SAMURAI&J PARTNERS株式会社」の子会社として、上場企業基準の経営管理体制も求められています。そういった二重にも三重にもなる厳しい基準のもとで経営管理体制が確立している点は、当社が多くのお客さまから信頼を獲得している理由の一つと言えるでしょう。
<GMOあおぞらネット銀行のAPIを利用したきっかけ>振込入金口座(バーチャル口座)によるデポジット管理体制の実現へ
もともとクラウドファンディング事業を展開していた兄弟会社がとても優秀なITインフラを保有しており、当社のプラットフォームを全てそちらに乗り替える機会がありました。その際に、兄弟会社がメイン口座としてGMOあおぞらネット銀行のバーチャル口座を利用しており、「ここはとても使い勝手がいい」と紹介を受けたことが、最初にGMOあおぞらネット銀行を知ったきっかけです。
システムやサービス内容を検討した結果、機能面でもコスト面でもメリットが大きいと判断し、導入を決定しました。特に魅力を感じたのは、バーチャル口座によって、お客さまの投資資金のデポジット管理が可能になるという点です。当社の以前のITシステムでは、お客さま自身が商品の購入を申し込み、その後購入代金を振り込むという形式をとっていました。つまり、デポジットがなくても買い付けができてしまう状態です。そういった決済リスクを事前に回避できるという意味でも、バーチャル口座による投資資金のデポジット管理体制実現は非常に魅力的でした。
<こんな風に使われています>短期間で2万を超える振込入金口座(バーチャル口座)を開設
当社では、GMOあおぞらネット銀行のバーチャル口座を、お客さまの入出金管理や分配金の支払いなどに利用しています。当社のサービスをご利用いただくお客さま一人ひとりにバーチャル口座を振り出し、例えばAの口座はα様に、Bの口座はβ様にご利用いただくといったかたちで、それぞれがしっかりとマッチさせ、大切なお客様の資金を管理するというのが主な用途です。
当社がGMOあおぞらネット銀行のバーチャル口座を利用し始めたのは2019年の12月ですが、2020年3月時点ですでに2万を超えるバーチャル口座を振り出しました。さらにお客さまが増えバーチャル口座を数千口座増やしたいというときも、すぐにバーチャル口座を振り出すことが可能です。また、親口座を開設していれば、最大で20口座まで子口座の新規開設がいつでもすぐに可能です。そのスピード感は、まさにネットバンキングならではと言えるのではないでしょうか。
ちなみに、バーチャル口座を振り出す際、一般的な銀行では連番で口座番号が発行される場合が多いのですが、GMOあおぞらネット銀行の場合には、連番ではない口座番号が発行されます。お客さまによる口座番号の確認がしやすくなり、振り込みミスが発生しづらいというメリットも。この良さは、実際に利用して初めてわかる点かもしれません。
<利用されてよかったこと>ビジネスのスピードを制限されないサービスの魅力
GMOあおぞらネット銀行を利用する魅力は、やはりネットバンキングならではのサービスのフレキシブルさにあります。具体的には、先ほどお話したようなバーチャル口座の新規開設がスピーディーにできる点や、API接続サービスによるシステム間のシームレス化が可能な点などです。しかも、それらをローコストに実現できます。
これらを一般的な銀行で対応する場合、手間や時間とともに莫大なコストがかかってしまいます。そういった、ビジネスのスピードを制限してしまいがちなオペレーションの煩雑さや、コストセービングに割く労力を減らせることは、最先端のクラウドファンディング事業でスピード感を持って勝負している当社にとって特に重要なポイントです。
もちろん大前提として、システム自体のユーザビリティの点でも満足度はとても高いです。GMO自体がもともとITに精通している企業ですから、GMOあおぞらネット銀行の各種システムの使用感にも、そういった強みが表れていると感じています。
<今後の取り組み>API接続サービスでバックオフィス業務を効率化していく
現在当社では、主に入出金管理においてGMOあおぞらネット銀行のバーチャル口座を利用していますが、今後はAPI接続サービスなどによって、お客さまへの確認メールの発信など、バックオフィス業務の部分をより効率化していきたいと考えています。バックオフィス業務に対するコストをセーブし効率を上げていければ、フロントの証券業務により集中できるという考えです。
ちなみに、入出金関係において、当業界では今後大きな変化が見込まれています。これまではお客さまが銀行側に直接指示を出さなければ入出金ができなかったものが、今後は証券会社側がお客さまから指示を受け、銀行入出金を伝達することも可能になります。もちろん実務のためには別途ライセンス登録(電子決済等代行業)が必要ですが、そういった世の中の変化、ニーズの変化に柔軟に応えていくためにも、今後ともGMOあおぞらネット銀行のサービスを有効活用していければと考えています。
本インタビューは2020年3月に実施したものです。