ご利用事例
- バーチャル口座
- API接続・BaaS
株式会社ネクスト・ブレインさま
新たなサービスの糧となる可能性に期待して活用したGMOあおぞらネット銀行の銀行API
GMOあおぞらネット銀行のAPI接続サービスをご利用いただいている「株式会社ネクスト・ブレイン」さまに、当社のAPI接続サービスをご利用になられた経緯や取り組み内容についてお話を伺いました。
株式会社ネクスト・ブレインさま
システムコンサルテーションやソフトウェアの開発・販売、アプリケーションサービス提供のほか、海外オフショア開発連携支援など、最先端の技術などを取り入れ展開されている企業さまです。
企業サイト:https://www.nexb.jp/
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株式会社ネクスト・ブレイン Founder, CIO 田中 久史さま
メーカー系SIerのR&D部署にて、先進的なソフトウェア開発に携わる。
独立後、SchoolDBシリーズを開発・販売、19年間で通信制高等学校30校へ導入。最近ではIoT・画像処理・動画など新技術を応用した製品・サービスを企画・開発し、最新のテクノロジーを追い続けている。技術要素、システム構築全行程、さまざまな業種業務ノウハウの三要素に加え、セキュリティ・リテラシなど加えたIT技術者塾構想にも注視し活動を広げている。
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株式会社ネクスト・ブレイン CMO 高山 政夫さま
東京都内の区役所職員として、国民健康保険、徴収管理、環境保全のシステムを担当。その後、ソフトウェア業界に転職し、アプリケーションソフトウェアビジネスに従事する。その後、その経験を生かし、ソフトウェアパッケージメーカーのマーケティングコンサルタントとして働き、その時に田中と知り合う。特に私立学校の会計等の事務室システム、教務システムに関しては、20年以上携わる。現在は、私立学校のICT活用の業務改善コンサルタントの傍らSchoolDBのマーケティングを担当している。
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株式会社ネクスト・ブレイン 顧問 池田 孝司さま
コンピューターメーカー系SIerにてシティホテル・リゾートホテル向けシステムを担当。後に、日本を代表する業種パッケージのフロンティア として多数のホテルのシステム構築に携わる。2000年にはいち早くホテル向けECサイト構築などを展開。その後、IT運用保守会社の役員としてミッションクリティカル(停止できない)システムの 管理・運営を指導の傍ら、ビルの監視設備にも通ずる。現在はITアドバイザとして、また省エネエキスパートとして最新のホテル客室制御やビル中央監視システムのICT化に貢献している。
<どんなビジネスをされているのか>ビジネスの基本となるシステム構築のプロフェッショナルとしてさまざまなソリューションを提供
通信制高等学校をメインとした、教務システム「SchoolDB」の開発・提供を行っています。
SchoolDBは、学籍・成績を中心とする教務システムと、生徒・保護者とコミュニケーションツール、さらにはタブレット学習やクラウド採点という学習ツールなどを組み合わせて導入できるクラウドサービスです。
これまで20年近くにわたり、通信制高等学校さまをメインに多くの学校でご利用いただいております。
他にも、社内システムのセキュリティやクラウド構築、基幹業務構築など各種IT顧問サービスも展開しています。
企業・団体の基幹システム構築において、先端機器や応用技術をいち早く応用しあらゆるご支援をしているのが強みです。
<GMOあおぞらネット銀行の口座開設をしたきっかけ>無料で利用可能な振込入金口座(バーチャル口座)に魅力を感じて
当社が提供する教務システムでは、学費管理やWeb出願の機能で、決済、振替・引落、入金明細取得といった大きく3つのシステム連携を行っているため、普段から各銀行がどのようなサービスを提供しているのかといったことは随時確認するようにしています。
そのため、GMOあおぞらネット銀行は外部サービスとの連携などを積極的に行っていることも把握しており、かねてより注目はしていました。
しかし、お問い合わせをした最初のきっかけは、当社サービスをご利用いただいている学校法人さまから、GMOあおぞらネット銀行の振込入金口座(バーチャル口座)を利用したいというお問い合わせをいただいたことでした。
それを機に、さまざまな銀行の振込入金口座(バーチャル口座)と同様のサービスを他の銀行で調べましたが、月額がかかるものがほとんどで、無料で提供している銀行は見当たらず、すぐにGMOあおぞらネット銀行へお話を伺うことにしたという流れです。
<こんな風に使われています>振込入金口座(バーチャル口座)の銀行APIで、スムーズな入金管理を実現
入学検定料や学費などの請求管理をオンライン上で行える「SchoolDB」という学校運営に最適化された業務アプリケーションシステムへ振込入金口座(バーチャル口座)の参照系APIを活用しています。
GMOあおぞらネット銀行の振込入金口座(バーチャル口座)は、入金専用の口座番号をユーザーごとや取引ごとに割り当てることができます。そのため、銀行振込による入金管理をスムーズにすることができるわけです。
具体的には、振込入金口座(バーチャル口座)の発行、削除などをAPIで自動化し、さらに入金された明細情報をAPIで取得することで、入金消込を自動化しました。
これにより、学校法人さまは、検定料や授業料といった膨大な入金確認の特定が容易になり、これまで手動で行っていた入金情報が自動で反映されるため、手作業で行っていた入金消込や入金確認の手間を省くことができるようになりました。
こういった仕組みは、学校以外でも活用範囲が広く、私自身が注力しているホテル業においても、OTA含めたエージェント売掛管理などでは有益なツールになると思います。
そういった意味では今回我々が取り組んだAPI連携は、業種の垣根を越えて、基幹業務システムに取り入れるべき大きなテーマだと確信しております。
<API接続に取り組んだ背景>API接続を活用した新たなサービス展開の可能性を期待
今回のAPI接続は、自社システムから自社口座へアクセスするプライベート接続ではなく、第三者の口座へアクセスするパブリック接続となるため電子決済等代行業の登録が必要となります。
そのため、登録までに半年近くの期間を要しました。この期間は圧倒的な速さではないかと聞いて驚きました。
正式な登録までには、技術的な側面での質疑応答に時間がかかることを想定していたのですが、もともとインターネット技術も含めて、金融系システム構築やセキュリテイの業務に携わっていたことや好きな領域の話であったこともあり、想定よりもスムーズに行えた印象です。一方で、それ以外の手続きでは専門用語などにやや難航するシーンもありましたが、それでも半年かからずに取り組むことができました。
このような時間がかかっても電子決済等代行業の手続きを行った背景は、将来的にさまざまなサービスを組み合わせて、API接続を通じた新たなサービス展開の可能性を大いに感じているからです。
また、新たにGMOあおぞらネット銀行の法人口座開設を行う必要があっても、GMOあおぞらネット銀行とのAPI接続を選択した理由は、API接続のサポートが充実していたためです。過去、古くからある銀行とさまざまなシステム連携を行ってきた経験がありますが、その際、多くの期間を要し、かつ料金体系が、複雑でわかりにくいため想定がしにくいといった課題が多々ありました。しかし、GMOあおぞらネット銀行はネット銀行ということもあり、当社が手掛ける基幹業務の受託業務においても、GMOあおぞらネット銀行のAPI接続サービスは大いに活かせると思います。
<今後の取り組み>GMOあおぞらネット銀行との取り組みで新たな可能性を見出したい
今回のAPI接続によって、学校法人さまにはさまざまなメリットがもたらされましたが、まだ悩みや問題を抱えています。また、学校業界だけでなく、当社が手掛けるホテル業界のサービスにおいても、入金処理における問題が浮上している状況です。これらの課題に対してもGMOあおぞらネット銀行のAPI接続などが活躍できるシーンがあるのではないかと考えています。
ネット銀行としてフットワークが軽いGMOあおぞらネット銀行とITの製品開発や受注委託業務なども手掛ける当社とがコラボレーションすることで、日々変化するニーズに対応し続けられるのではないでしょうか。
API接続を活用して、いろんな企業・団体に役立つシステム構築に貢献できればと思います。
本インタビューは2021年1月に実施したものです。