ご利用事例
- API接続・BaaS
GMOインターネットグループ株式会社
銀行API接続サービスを活用し経費精算をスマート化
GMOあおぞらネット銀行のAPI接続サービスを利用中の「GMOインターネットグループ株式会社」に、当社のAPI接続サービスを利用に至った経緯や取り組み内容についてお話を伺いました。
GMOインターネットグループ株式会社
GMOインターネットグループは、インターネットインフラ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産(仮想通貨)事業を展開し、日本のインターネットを支える総合インターネットグループです。
企業サイト:https://www.gmo.jp/
-
GMOインターネットグループ株式会社 取締役 グループ財務部長 稲垣 法子氏
2003年 6月にグローバルメディアオンライン株式会社(現GMOインターネットグループ株式会社)⼊社。2020年 3月にGMOインターネットグループ株式会社 取締役就任。グループ財務部部長として単体経理、連結会計、資金調達など財務を担当。
-
GMOインターネットグループ株式会社 システム本部 アクセス・ドメイン開発部 部長 李 奨培氏
韓国出身、2002年来日、2006年中途として入社。「お名前.com」「GMOとくとくBB」といったドメイン・ホスティング事業やアクセス事業全般におけるアプリケーション開発、社内・グループパートナーの業務改善を目的とした開発業務を担当。
<どんなビジネスをされているのか>4つの事業領域で日本のインターネットを支える総合インターネットグループ
GMOインターネットグループは、「すべての人にインターネット」をコーポレートキャッチとして、1995年にインターネット事業を開始して以来、「インターネットの便利さ、楽しさ、可能性を、一人でも多くの方に届けたい」という強い思いのもと、インターネットに関連するさまざまなサービスをお届けしています。
1999年8月に独立系インターネット企業として、日本でもっとも早く上場しました。現在は「日本を代表する総合インターネットグループ」をめざし、「インターネット金融事業」「暗号資産事業」「インターネット広告・メディア事業」「インターネットインフラ事業」の4つの事業領域で展開しています。
当社グループの強みは、ほぼ全てのサービスをフルスクラッチで自ら開発できる「高度な技術力」や、開発したサービス・商品を「マーケテイング」と「強い営業力」で自社販売できることです。その他、高く評価いただいている「サポート力」や最先端ビジネスの芽をいち早くキャッチする「リサーチ力」などもあります。
<GMOあおぞらネット銀行のAPI接続サービスを利用したきっかけ>経費精算をスマート化することで、業務全体の生産性向上につなげたい
当社では、全役員が交通費や交際費、備品購入などの決済にVisaビジネスデビットカードを活用しています。
毎月の経費精算処理では、全ての経費に対して帳票を添付して月末までに経理へ提出するという作業が発生します。
その際、カードの利用者もしくはアシスタントが月末にまとめて処理をすることが多いのですが、漏れが起きやすく煩雑という課題がありました。
そこで、精算処理の漏れ防止は勿論のこと、役員の貴重な時間をより確保することを目的とし、経費精算を効率化(自動化)させる検討を開始しました。
当初、この課題を解決するため、Visaビジネスデビットカードで決済した時に都度送付される利用明細メールを活用する方法を検討していました。
しかし、メール文面から必要な情報を抽出するやり方をよりスマートに実現できないかと探っていた中、GMOあおぞらネット銀行が運用するsunabar(銀行API実験場)のセミナーへ参加して、API接続サービスの存在を知りました。
そこで、メールではなくこのAPI接続サービスを活用して、よりスムーズに経費精算処理が実現できるのではないかと考え、課題解決の方法をメールからAPIに切り替えました。
<導入から活用方法まで>銀行APIで経費精算の一部を自動化
API接続サービスを利用するにあたり、仕様書の確認から入りましたが、エンジニアであれば誰でもわかる書き方がされていてすごくわかりやすかったです。
仕様書もわかりやすく、簡単に実装できると思っていましたがそこまで早くはありませんでした。
現場担当者からは、実工数として1週間程度だったと聞いていますが、実際にリリースするまでには1ヶ月程度かかりました。
これはGMOあおぞらネット銀行とのやり取りがメールベースだったことからコミュニケーションに時間を要してしまったのが原因でした。よりカジュアルにコミュニケーションが取れる方法があったらもっと工期を短縮することができたと思います。
今回API接続サービスを活用して、Visaビジネスデビットカードの利用実績を定期的に参照するようにしました。
経費精算システムでは、前回まで経費処理した時間をデータベースに記録しており、前回経費処理した時間から新しく取引がないかを確認し、取引があった場合、その差分のデータだけを反映します。
APIを経由して取り込まれるVisaビジネスデビットカードの決済日や決済金額といった取引の詳細情報を基に、経費精算の承認システムに自動で起票するようにしています。
そのため、経費精算することでの必要情報が事前に入力され、その後はVisaビジネスデビットカードを利用された方が用途を追加して申請することで経費精算が完了するフローにしています。
<利用されてよかったこと>経費精算処理の作業、心的負荷が大幅に減少
経費使用後すぐに、経費精算の処理ができればいいのですがつい後回しになってしまうことが多く、月末に大量の領収書が溜まって経費精算が億劫になっているという声を聴いていました。また、経理部門でも月末に大量の処理が発生することで、作業の負荷が発生していました。作業負荷に伴い、漏れなく期日までに対応しなければならないといった心理的なストレスを感じるといったことも起きていました。
しかし、API接続サービス利用後は、承認に必要な基本のドラフトが自動化されたため、一部の情報を加筆するだけで承認フローへの準備が整い非常にスムーズになりました。
特に、経費精算の処理が多い方は格段に作業負荷が減ったのではないでしょうか。経理部門でも処理が月末に集中することがなくなり、業務の平準化につながりました。
<今後の取り組み>GMOインターネットグループのシナジーを活用した取り組みを期待
GMOあおぞらネット銀行が事業開始直後から使用していますが、利便性向上のために取り組んでいるので、今では非常に使いやすいUI/UXになっていると思います。
大手銀行を含めさまざまな銀行の管理画面を利用していますが、他行と比較して思うのは、圧倒的に操作が楽であるという点です。他行の場合、カード型のワンタイムパスワードを使いながら操作をするといったことがありますが、メールトークンで手軽に操作ができるため非常にライトで、現代のニーズにマッチしているのではないかと思います。
ぜひ、みなさんにも体感していただきたいですね。
これからもGMOインターネットグループのシナジーを活用したサービス展開、取り組みを期待しています。
本インタビューは2021年2月に実施したものです。