ご利用事例
- API接続・BaaS
株式会社スマートバンクさま
実装のハードルを抑えて、サービスに新たな付加価値をもたらした銀行API
GMOあおぞらネット銀行のAPI接続サービスをご利用いただいている「株式会社スマートバンク」さまに、当社のAPI接続サービスを活用するに至った決め手やご利用いただいている銀行APIについてお話をうかがいました。
株式会社スマートバンクさま
Visaプリペイドカードとアプリで簡単に家計管理ができる「B/43(ビーヨンサン)」の運営・開発を行なっています。目的別にお金を分けて管理することができ、計画的な支出管理を支援する「ポケット機能」、普段お使いの個人口座とは別に家族やパートナーとふたりで使える専用口座を作れる「ペア口座」機能が特徴です。
企業サイト:https://smartbank.co.jp
-
株式会社スマートバンク 代表取締役堀井 翔太さま
VOYAGE GROUP社(東証一部)へ新卒入社し、最年少で子会社社長に就任
日本初のフリマアプリ「FRIL(フリル)」を運営するFablic社を創業
2016年に同社を数十億円で楽天株式会社に売却
2018年の退任まで代表取締役CEOを経験
2019年にスマートバンク社を設立
<どんなビジネスをされているのか>これまでの家計管理にあった不便さや煩わしさを払拭した新たな家計管理サービス
Visaプリペイドカードと家計簿アプリが一体化した支出管理サービス「B/43(ビーヨンサン)」を運営しています。
お支払いにプリペイドカードをご利用いただくことで、多くの場合、今までの方法より楽で便利な家計管理が可能です。
例えば、クレジットカードのような後払い決済の場合、月ずれが起こることで当月の支出が把握しにくいことや、現金での支払いでは、支払い後にレシート撮影や手入力による支出管理をするという手間がかかります。
しかし、チャージをしたプリペイドカードとスマホアプリを連携いただくことで、明細が即座に自動反映され、何にいくら使っているか一目で把握できます。
また、最近では個人の家計管理だけではなく、夫婦やパートナーの方と家計管理を共有できるペア口座という新しい機能もご提供しています。
共働き夫婦の場合、どちらか一方の名義で銀行口座を開設し、生活費をお互いに振込んでやりくりされている方がいらっしゃいますが、その場合、名義人ではない方は残高を確認しにくいといった不便さがあります。
また、婚姻関係がないパートナーの場合は、家族カードが作れないため、立替清算をせざるを得ずシームレスな家計管理というのがなかなかしづらいといった課題があります。
その際に、このようなペア口座をご活用いただくのがおススメです。
<GMOあおぞらネット銀行のAPI接続サービスを利用したきっかけ>実装のハードルが低く、利便性、コスト面での要望を満たしていた点が決め手
当社のサービスはプリペイドカードのため、事前にカードへの入金、つまりチャージをしていただかないと利用ができません。
そのため、コンビニなどのATMでの入金手段はもちろん用意していましたが、コロナ禍でなかなか外出もしにくい状況を受けて、家にいながら入金できる手段の必要性をより強く感じるようになりました。
そこで、オンライン上での入金方法を調べた結果、銀行口座連携での入金は実装のハードルが高く、かなりのコストも要することが分かりました。
そのため、コストを抑えながらも、オンライン上での入金が可能な方法を模索していたところ、「バーチャル口座」での入金手段に行きつきました。
「バーチャル口座」を提供している企業を複数調べ、ネット検索や見積もりをもらい比較検討してお話も伺った結果、GMOあおぞらネット銀行の銀行APIを採用することにしました。
決め手になったポイントは大きく2つありました。
1つ目は振込入金口座(バーチャル口座)の上限が基本は2,000口座までですが、利用状況に応じて引き上げていただけること。
そして、2つ目は、振込入金口座(バーチャル口座)を発行する銀行APIが初期導入費用やランニングコストが不要で無償利用できたことでした。
<こんな風に使われています>アプリユーザーごとに専用の振込入金口座を瞬時に発行
振込入金口座を発行する参照系APIを利用しています。
銀行APIを活用することで、当社のアプリを利用されるユーザーが、銀行振込をする際、ユーザーごとに振込入金口座が発番されます。
アプリの振込画面へ瞬時に、「カ)スマートバンク ●●(名前)」といった口座名義が表示されるので、ユーザーはスムーズに自宅でパソコンやスマートフォンを使って、インターネットバンキングにてご自身の口座から入金していただくことが可能です。
<利用されてよかったこと>プロダクトのスケールに耐えうる仕様で、スタートアップに最適な銀行API
オンライン上での入金手段を用意するという、当初の目的が実現できたことはもちろんですが、振込入金口座の使用可能数の多さも改めて採用を決めて良かったと思っている点です。
というのも、現在、おかげさまでアプリユーザーがどんどん増加している状況です。
ユーザー数が増えれば増えるほどバーチャル口座数も必要になってきますが、口座の発行上限数が少ないとプロダクトをスケール(拡大)させたいのに、システム的な制約によって事業規模を拡大するのが難しくなってしまいます。
当社のようなスタートアップ企業は、成長を目指すプロダクトが多いと思うので、GMOあおぞらネット銀行の振込入金口座は、柔軟に対応していただける点でも、特にスタートアップ企業には最適だと思います。
また、開発者フレンドリーな環境を用意されているのもエンジニアには嬉しいポイントだと思います。
当社のエンジニアも「 sunabar -GMOあおぞらネット銀行API実験場- 」を活用して、正式採用前に実際に銀行APIの使い勝手を把握することができました。
<今後の取り組み>サービス拡大にGMOあおぞらネット銀行の既存ソリューションや新機能も期待
当社サービス「B/43(ビーヨンサン)」は、現在は、当月のキャッシュフロー管理や特定の支出管理で利用いただくことが多いため、ニッチなサービスだと思います。
しかし、今後は個人単位から家族単位といった複数人の家計管理まで対応していきたいと考えています。そして、家計管理にとどまらず、資産管理の領域までサービスを拡張して強化していきたいと思っています。
将来的には、大人だけでなく子どもの間でもキャッシュレス決済が浸透する時代が来ると思いますので、早いうちから当社サービスに触れる機会を増やしていきたいですね。
その際、GMOあおぞらネット銀行では、振込入金口座の銀行API以外にも数多くのサービスを提供されているので、特にユーザーの利便性に貢献するような機能は、積極的に当社サービスに組み込んで利用したいと思います。
また、銀行APIだけでなく、最近では月額利用料500円で、振込手数料が一律135円/件(※)になる振込料金とくとく会員も活用させていただいており、コスト削減に非常に助かっています。
そのほか、GMOあおぞらネット銀行には当社サービスの向上に貢献いただける新機能のサービスリリースにも、引き続き期待しています。
- ※ 2021年10月インタビュー時の情報です。最新の「振込料金とくとく会員」月額利用料、振込手数料につきましては、こちらをご覧ください。
本インタビューは2021年10月に実施したものです。