ご利用事例
- API接続・BaaS
株式会社Kyashさま
エンジニアが選ぶ分かりやすい仕様書と迅速なレスポンスが決め手
GMOあおぞらネット銀行のAPI連携サービスをご利用いただいている「株式会社Kyash」さまに、当社のAPI連携サービスを活用するに至った決め手や取り組み内容についてお話を伺いました。
株式会社Kyashさま
「価値移動」のサービス・インフラを開発・提供するテクノロジー・カンパニーで、デジタルウォレットアプリ「Kyash」を提供されている企業さまです。
企業サイト:https://kyash.co
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株式会社Kyash Head of Business Development 中澤 望さま
決済代行会社などを経て、2018年3月にKyashに入社。新規事業の立ち上げや、金融機関を含む社外とのパートナーシップ推進を担当。
<どんなビジネスをされているのか>デジタルウォレットアプリ「Kyash」で、お支払いもお金の管理もかんたんに
デジタルウォレットアプリ「Kyash」を提供しています。
銀行口座やコンビニなどから入金し、Visaプリペイドカードでのお支払いに利用することができます。事前に入金した金額の範囲内でのみお支払いが可能となるため、使いすぎることがありません。共有口座機能といった、身近な人とのお金の管理にも役立ちます。
どなたでも、審査なしで、すぐにVisaプリペイドカードを無料で発行することができ、アプリで利用手続きが完結できる点にご満足いただいています。
ほかにも、Kyash Cardなら決済した金額の最大1%をポイントとして還元します。さらに、家計簿サービスと連携することで支出管理をしやすくすることも可能です。
<GMOあおぞらネット銀行のAPI接続サービスを利用したきっかけ>豊富なAPIラインアップと、迅速なレスポンス、コストを鑑み、安心して取り組みできると確信
以前から、いわゆる「バーチャル口座」の利用を検討しておりましたが、今回、改めてバーチャル口座の活用を試みたく、インターネット検索で調べていたところ、GMOあおぞらネット銀行を知りました。
Webサイトが充実しており、事前にサービスの概要を掴めていたので、GMOあおぞらネット銀行の振込入金口座(バーチャル口座)の活用方法について問い合わせする段階で、すでに具体的な活用方法が頭に描かれていました。
複数の銀行APIの機能を比較し、最終的にGMOあおぞらネット銀行に決めたのはAPIラインアップが充実していること、仕様書が分かりやすく開発のイメージが湧いたこと、コストが抑えられることに加え、窓口の営業担当者のレスポンスが非常に速かったことから安心して一緒に開発していけると確信したためです。
また、他行のAPIの仕様書の多くは、NDAを締結しなければ確認することができませんが、NDA締結前に導入判断に必要な内容をWebや営業担当者に確認することができた点は非常に助かりました。
<こんな風に使われています>振込入金口座(バーチャル口座)の銀行APIで、残高を「リアルタイム」に反映
振込入金口座(バーチャル口座)のAPIを活用しています。銀行振込で、入金したいお客さまに、Kyashアプリ上で振込入金口座(バーチャル口座)を発行します。これによって、銀行振込をするとリアルタイムにKyashの残高が増えます。
今回、この「リアルタイム」という点に重きを置いていました。
他社の類似したサービスも検討しましたが、バッチでの実装が多く、数分遅れでの反映といった内容だったので、本当の意味での「リアルタイム」とは言い難い仕様でした。
カスタマーエクスペリエンス(顧客体験)を重視する上で、入金してから残高が増えるまでにタイムラグがあるのは良くないと考えていたため、リアルタイム性を重視していたんです。
GMOあおぞらネット銀行ではWebhookを採用しているため、求めているリアルタイム性が実現できると判断しました。
実際、リリース後、お客さまがさまざまな銀行から入金されているのを確認して、リアルタイムである点にこだわったことは間違いでなかったと実感できました。
<利用されてよかったこと>分かりやすい仕様書で、エンジニアが開発しやすい環境が各種揃っている点が好評価
やはり、仕様書が分かりやすかった点は高く評価しています。開発メンバーに、GMOあおぞらネット銀行と他社の仕様書を確認してもらったところ、「ぜひ、GMOあおぞらネット銀行で開発をしたい」との意向を強く受けました。
また、API実験場のsunabarの活用も視野に入れていましたが、実際には、迅速に開発環境をご提供いただけたため、sunabarを使用せずに開発に着手できました。
さらに、質問をすると、基本的にはその日のうちに返信いただけた点は非常に助かりました。日頃から多くの金融機関さまとやり取りをさせていただく機会が多いのですが、日をまたいでの返信がごく普通で、中には返信までに1週間を要することもままあります。
しかし、GMOあおぞらネット銀行では、すぐに返信いただけたので、ご連絡待ちにより開発の手が止まるということがなかった点は非常に助かりました。
ほかにも、エンジニアが喜んでいた点としては、Go言語のクライアントライブラリ(SDK)が準備されていたことです。多くの金融機関さまと連携する際は、自分たちで構築する必要がありましたが、クライアントライブラリのおかげで開発が楽になったとエンジニアメンバーより聞いています。
一方で、リリース後すぐに想定外の挙動から一時的にサービスが利用できなくなるという事象が起きました。ただこの点においては、起こらないに越したことはないのですが、やはり不具合は0ではないため、その後のリカバリーをどのように対応できるかが重要であると考えます。今回の事象が起きた際、すぐに対応していただけたことはプラスだと思っています。
このような点も含めてレスポンスが早いという点に非常に感謝しているんです。
これ以外にも細かな点を挙げると、昨今、基本はリモートワークのため、申込や契約において電子契約で対応できたのも良かった点の一つです。
<今後の取り組み>企業と協業し、新しいお金の文化を作っていきたい
今後、規制緩和によって給与を電子マネーで受け取るデジタルペイロールにおける取り組みが期待できます。これらの取り組みにおいて、GMOあおぞらネット銀行やさまざまな企業と協業して新たな可能性が広げられるのではないかと考えているところです。
引き続き、人々のライフスタイルに寄り添って価値観や想いが自由に届けられる新しいお金の文化を作っていきたいと思っています。そして、お金の不便をテクノロジーで解決していきたいです。
本インタビューは2021年5月に実施したものです。