ご利用事例
- API接続・BaaS
株式会社キャリアさま
派遣スタッフへの完全日払いサービスを実現。
技術力の高さとスピーディーな対応がもたらした大幅な業務効率化とは?
GMOあおぞらネット銀行がAPI接続サービスを提供している「株式会社キャリア」さまに、API接続サービスを利用された経緯や、利用することで得られたメリット、満足点などについてお話を伺いました。
株式会社キャリアさま
高齢化社会に特化した人材派遣会社で、アクティブシニアの派遣事業や、介護市場への人材提供を行っています。
企業サイト:http://www.careergift.co.jp
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株式会社キャリア 取締役羽鳥 雅之 さま
IT企業の経理財務部門でIPO(新規株式公開)準備を経験。上場コンサルタントとして独立し、2016年6月に、顧客であった株式会社キャリアを東京証券取引所マザーズ市場への上場を支援。同年8月に同社に入社し、2018年12月、取締役に就任。総務・人事・財務経理部門の管理と経営改革に取り組んでいる。
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経営企画グループユニットマネージャー 佐々木 駿 さま
2015年4月、新卒入社。大学では英米文学を専攻。人の暮らしを支える人材派遣の仕事に興味を抱き、同社に入社した。経営企画グループでユニットマネージャーを勤め、広報およびIR活動を担当している。
<どんなビジネスをされているのか>高齢化社会のなかで生きがいを見つけることのできる世の中の実現を目指して
私たちは高齢化社会に特化した人材派遣会社として、2009年に創業しました。アクティブシニア層の就業を促進するシニアワーク事業と、高齢者介護サービスの現場に人材を供給するシニアケア事業を2本の柱に、すべての人々が仕事を通じて社会に貢献し、生きがいを見つけることのできる世の中の実現を目指しています。
シニアワーク事業においては、多彩なスキルを持った登録スタッフが全国に多数在籍し、人手不足や採用難に悩むクライアント企業さまのニーズにお応えしています。少子高齢化の叫ばれる昨今ですが、定年後もまだまだ働き続けたいアクティブなシニアの方は多く、私たちはそのような方たちが気持ちよく働くことのできる環境を提供したいと考えています。
高齢化社会のもうひとつの大きな課題のひとつとして、介護労働力の不足があげられます。シニアケア事業においては、高齢者を対象とした介護サービスの現場の人材不足を解消するために、看護師や介護士などの有資格者に特化した人材サービスを行っています。多様な働き方の実現を促進することでミスマッチの防止に努め、クライアントと有資格者さまの双方にとってメリットのある事業の展開を目指しています。
<API接続サービスを利用したきっかけ>手数料の安さだけじゃない!?
GMOあおぞらネット銀行が提供するサービスの厚さと自由度の高さ
当社では、毎月5000人近くの派遣スタッフが稼働しており、週払いや日払いにも対応しているため、毎月1万回から1万3000回もの給与振込が発生します。そこに大変な労力がかかっていたため、銀行システムと連携することで、申請の受理から振込までの作業を、完全に自動化したいと考えました。
当社では従来、都市銀行のみを利用していたため、手数料の安いネット銀行の存在は、以前から気になっていました。そこで、いくつかの銀行にご相談した中で総合的に我々のニーズに応えてくれそうだと感じたのが、GMOあおぞらネット銀行だったという次第です。
GMOあおぞらネット銀行を選んだ一番の決め手は、社内システムと銀行システムのきめ細やかなAPI接続ができることでした。他の銀行では「できない」「時間がかかる」「コストがかさむ」と難色を示されたことでも、GMOあおぞらネット銀行では「できます」と言ってくださって、とても頼りになる印象を受けました。API接続サービスの厚さや自由度の高さは、圧倒的だったと思います。
<こんな風に使われています>スクラッチ開発と自動化がもたらす圧倒的な業務効率化
現在、当社ではGMOあおぞらネット銀行に開設した口座を、派遣スタッフに対する日々の支払い専用に使っています。勤怠管理や給与計算を行う社内システムもゼロから見直し、銀行システムとAPI接続させたことで、給与振込の完全な自動化を実現することができました。
従来は、派遣スタッフがタイムシートをFAXで会社に送り、それを受け取った支払い担当者がインターネットバンキングにログインし、該当する個人の振込先口座を指定して、支払金額を手作業で入力していました。非常に手数がかかるため、振込申請の多い日には担当者が昼食を取る暇もないほど忙しく、大変な思いをして対応していたと聞いています。
この面倒な振込作業が、銀行システムと連携したことによって、すべて自動で済むようになりました。派遣スタッフが自分のパソコンやスマートフォンから振込申請を行うと、残高以内であれば入力したとおりの金額が自動で振込みされます。従来は、金額の入力ミスなどを防ぐために上長によるダブルチェックも必ず実施していましたが、自動化されたことで打ち間違える心配もなくなったため、承認作業も廃止することができました。
私は財務経理の現場でずっと仕事をしてきたため、「出金に対する承認がいらない」というのは画期的すぎて、最初は信じられないほどでした。しかし、実際に導入してみるとこれほど安全で便利なことはなく、思い切って自動化してみてよかったと、改めて実感しています。
<利用されてよかったこと>完全日払いの「きゃり払い」、派遣スタッフからもご好評いただいています!
稼働から3ヶ月が経ち、とてもよかったと感じているのは、当社の営業日に関係なく給与を受け取れるようになったことで、派遣スタッフの皆さんが「便利になった!」と喜んでくれていることです。急にお金が必要になったとき、深夜でもスマートフォンから支払い手続きをすれば、すぐ翌日に引き出すことができるので、とても便利だと思います。実際に、年末年始に給与を受け取ることができて助かったという声も聞きました。今後はこの完全日払いサービスを「きゃり払い」と名付け、働きやすさのひとつとしてPRしていきたいと思います。スムーズな「きゃり払い」が当社の魅力のひとつとなって、登録スタッフの増加にもつながればうれしいですね。
もし、途中にひとつでも人の手を介する作業があれば、当社の営業時間外に対応することはできませんでしたから、GMOあおぞらネット銀行とのAPI接続によって、振込作業を100%自動化できた成果は大きかったと思います。詳しく調べてはいませんが、他の人材派遣会社さまの話を聞くと、ここまで完全に自動化できている例は少ないのではないかと思います。
また、新システムの導入にスピード感を持って取り組めたことにも、大変満足しています。私たちが検討を始めてから約1年間、実際にGMOあおぞらネット銀行に口座を開設してからは3ヶ月ほどで新システムをローンチすることができました。どんな要望にも応えてくれる技術力の高さとスピーディーな対応に、とても感謝しています。
<今後の取り組み>事務作業の自動化がもたらす新たな展望と経営改革
当社では会社の文化として、新しい技術やサービスの導入に対して、どちらかというと消極的な一面がありました。ネット銀行に口座を開設することでさえ、従来の当社にとっては画期的な挑戦だったと思います。しかし、実際にGMOあおぞらネット銀行に口座を開設し、API接続サービスを利用した結果、給与振込にかかる時間とコストを大幅に削減することができて、その成果に誰もが驚いています。この事例がひとつのモデルケースとなって、新しい取り組みにも積極的にチャレンジしてみる挑戦心が、会社全体に広がるのではないかと期待しています。
また、当社はもともと高知県に事務センターがあり、全国各地で働く派遣スタッフの勤怠管理や給与計算業務を、約30人の事務センタースタッフがまとめて行っていました。しかし、新システムを導入したタイミングで、振込業務が一気に自動化されたこともあり、事務センターそのものを人材含めて一括して、他の企業に譲渡させていただきました。事務センターで働くスタッフの人員整理などを行わずに、他社にまるごと譲渡することができたのは、とても幸運なことだったと思います。
近い将来、AIがますます発展することによって、事務センターで行われている仕事の多くは、機械に置き換わることが予測されます。社会全体が事務作業の機械化・自動化という方向に流れている中で、タイミングを逃すことなくいち早く、新しい方向へと舵を着ることができて、非常によかったと思います。
今回の新システム導入によって、私たちがやりたかったことはすべて実現することができました。技術や予算の壁に阻まれることなく「やりたかったことが、すべてできた」という喜びは、とても大きなものでした。それもすべて、GMOあおぞらネット銀行のAPI接続システムが、どんな要望も受け入れてくれたおかげだと思います。GMOあおぞらネット銀行での口座開設を経営改革の第一歩として、これからもどんどん、新しい取り組みに挑戦していきたいと思います。
本インタビューは2020年1月に実施したものです。