ご利用事例
- API接続・BaaS
株式会社マネーコミュニケーションズさま
現場の作業負荷を格段に楽にした銀行APIによる自動化とは
GMOあおぞらネット銀行のAPI接続サービスをご利用いただいている「株式会社マネーコミュニケーションズ」さまに、当社のAPI接続サービスを活用するに至った決め手や取り組み内容についてお話をうかがいました。
株式会社マネーコミュニケーションズさま
伊藤忠商事の100%子会社として、給与前払いサービス「プリポケ」をはじめとした各種金融関連サービスを展開されています。
企業サイト:https://www.mc-fin.com/
プリポケ:https://www.mc-fin.com/prepoke/index.html
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株式会社マネーコミュニケーションズ 取締役営業部長 田中 信さま
伊藤忠商事株式会社に入社後、国内外の法人向け、個人向け金融ビジネスに従事。事業開発・運営全般を統括している。
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株式会社マネーコミュニケーションズ 情報システム部長 望月 泉さま
ITベンダーにて国内外の大手企業向けプロジェクトに参画した後、2019年マネーコミュニケーションズ入社。システム関連業務を統括している。
<どんなビジネスをされているのか>給与前払いサービス「プリポケ」で、働く人の資金サポートと企業の人手不足解消、人材定着に貢献
給与前払いサービス「プリポケ」を提供しています。給料日を待たなければ受け取れなかった働いた分のお給料が、給料日を待たずに受け取ることができるサービスです。当社は、伊藤忠商事株式会社の100%子会社として設立され、伊藤忠商事が有する多様なノウハウやネットワークを活用した新たな金融サービスとして、「人手不足問題の解消、そこで働く人を元気にする」というコンセプトのもとサービスを展開しています。
慢性的に人手不足が深刻な飲食業界やコールセンター、人材派遣業界などにおいて導入が進んでおります。
給与前払いサービス「プリポケ」を導入いただくことで、福利厚生の一つとして、人材の企業定着率の向上に貢献できると考えています。
<GMOあおぞらネット銀行のAPI接続サービスを利用したきっかけ>顧客視点で、一緒に課題解決の方策を考えてくれる姿勢が魅力
伊藤忠商事株式会社の金融ビジネス部の社内ベンチャー事業として発足した当社は、送金ビジネスを行うにあたって、さまざまな金融機関との連携を模索する中、かねてより、あおぞら銀行とのお付き合いがあったことからGMOあおぞらネット銀行を知りました。
今回、送金の手間を銀行APIを用いて簡便にしたいと考えた際に、当社の事業規模や開発リソース、コスト、対応力などを総合的に判断してGMOあおぞらネット銀行の銀行APIを活用することにしました。
中でも、従来の方法にとらわれずに課題解決の糸口を見出してくれる柔軟な対応力は決め手になったポイントでした。
GMOあおぞらネット銀行では、当社の「こんなことはできるか」といった相談ベースの問い合わせに関して、一緒に考えてくださり、既存サービスの枠にとどまらず、問題解決に向けて方策を講じていただけたのは非常にありがたかったですね。特にシステム部門との距離感が近かったことがスムーズに検討を進められた要因だと思っています。
<こんな風に使われています>銀行APIを活用して送金業務を自動化し、作業負荷を大幅削減
当社が提供する給与前払いサービス「プリポケ」のサービス利用者(アプリ会員)が給与前払い申請を行うと、その申請に基づき更新系APIを用いることで、申請とほぼ同時に送金が実行されます。
以前は手作業で送金処理をし、サービス利用者へ給与の前払いを行っていました。今回、銀行APIを活用することで自動的に送金することができるようになり、即時性が高まるだけでなく送金処理の事務作業の手間がぐっと削減できました。
<利用されてよかったこと>シンプルだけど大きな問題であった求める時間軸の速さが合致
やはり、銀行API導入前と比べて、作業負荷を削減できたことですね。
ちょうど手動での運用に慣れてきたタイミングでAPIの導入が決まったため、当初、現場では作業が楽になるという期待感よりも運用方法などが変更になることへのネガティブな反応の方が強い状況でした。
しかし、いざAPIによる送金の自動化が行われると、格段に作業が楽になったため現場の反応は180度好評価に転じました。
そのほか、お取り組みをしていく中で感じた良さとしては、あらゆる面でスピーディに対応いただけたことです。API接続に限らずこれまでにもさまざまな大手企業とのビジネスを行ってきておりますが、当社はスピード感を持ってビジネスを行うことを重視しておりますので、当社が求める速さと合わないというシンプルではあるものの重要な問題がありました。しかし、GMOあおぞらネット銀行とのお取り組みでは、この点において、まったく支障を感じませんでした。
契約当初は、一部審査に時間がかかった面もありましたが、当社からの質問に対する回答はもちろん、テスト環境などの用意も早かったです。機能面に関しても、スピード感を持って積極的に追加開発をなされているように感じています。
GMOあおぞらネット銀行の仕様書はとてもわかりやすく、当社側の開発もスムーズに進められました。
<今後の取り組み>今後のビジネスを展開していくにあたって、密に連携を図っていきたい
直近では、入金消込の自動化も検討しているのですが、振込入金口座を発行して、指定の口座に振込む際にWebhookでGMOあおぞらネット銀行から入金の通知を受信する機能が活用できるのではないかとのお話もあったので、今後考えたいと思います。
その際、sunabarという勘定系システムのシミュレーターを含むAPIの実験場もご用意があるとのことなので、活用するのも良いかもしれません
当社は、働くすべての人が、これまでお金が必要になった際に、借入をするしか手段がなかったのが、すべての人が当たり前に給与前払いを手段の一つとして選択できるような世界観を創っていきたいと考えています。
今後はより多くの送金を予定しているため、キャパシティの拡大について引き続きご協力いただきたいと思っています。
一方で、給与前払いに関わらず、さまざまな金融ビジネスの展開を考えているため、引き続きGMOあおぞらネット銀行とは密に連携を図りながら、ビジネス拡大の支援をしてもらえると助かります。
本インタビューは2021年6月に実施したものです。